「空回り」している上司に必要な3つの自問自答 まずは「自分の内面」の観察から始めよう

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部下と話していると、自分がすごく空回りしている気がする……そんなときに必要な3つの自問自答をご紹介します(写真:xiangtao/PIXTA)
「部下がいつも受け身で、自分で考えて動かない」「きちんと指示したのに、部下がそのとおりにしない」……。こうした悩みを抱える管理職の方は多いのではないでしょうか。
そんな「困った部下」を戦力に変える、上司と部下の対話例が新著『できる上司は会話が9割「困った部下」が戦力に変わる、コーチングのスゴ技』では紹介されています。本稿では、同書より一部を抜粋しお届けします。

自分が管轄するチーム内では、業務は滞りなくまわっていて一定の成果も出ている。ただ、上司である自分とチーム内の部下との人間関係のつながりが、どうも弱く感じる。部下と対話する機会があっても、話しかけるのはいつも自分のほうからで、それに対する部下の反応もイマイチ。自分がすごく空回りしている気がする。

このように、チーム内の空気に「空回り感」を察知した上司ほど、「なんとかしなければ」と奔走しがちです。コミュニケーション改善のヒントを求めてセミナーに参加したり、部下のモチベーションアップについて書かれた本を読んだり……。しかし、付け焼刃のテクニックを実践したところで、失礼ながら根本的な解決には至らず、状況は変わりません。

「何もしない」のがいちばん

「上司である自分だけが空回りしている気がする」。 そう感じるときの私の処方箋をお伝えしましょう。それは積極的に「何もしない」のがいちばんというものです。

ただし、「そのまま放置しましょう」とすすめているのではありません。あなたは上司として、チーム全体で成果を出すために全速力で走り続けてきました。これを機に一度立ち止まってください。そして、冷静な目で現在、チームで何が起きているのかを「観察」してみませんか、というのが私の提案です。この「観察」は状況を打開する強力な一歩です。

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