コロナで「実績が伸びた営業」「落ちた営業」の差 「足で稼げない時代」の最強の営業方法とは

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ホームページに記載のアドレスやSNSを通じて、直接メッセージを送ります。知り合いでない相手にいきなり送るメールのことを「コールド・メール」と言います。もともと経営幹部や著名人といった〝偉い人〟へのアプローチ手法としては普遍的なものだったのですが、この「コールド・メール」が、一般的な営業の現場でも使われるようになってきたのです。

これができれば、テレアポの必要はなくなります。では、オンラインの商談に誘導するための「コールド・メール」のセオリーを紹介しましょう。

興味を喚起するポイント

まず、営業先の対象を絞ってください。「絶対に興味を持ってくれそうな属性」に絞ることが重要となります。先ほどの九州の大学生は、YouTubeの登録者数、更新頻度から対象を絞り、狙いを定めて、「動画制作請負」のメールを送っていました。対象を絞ったら、ホームページに記載のアドレスかSNSに連絡をします。

『できる営業は、「これ」しかやらない』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします)

私のもとには、彼だけではなく、このような「コールド・メール」が、大手メール配信スタンド会社、大手出版社、大手コンサルティング会社からも来ます。興味があるものの場合には、情報だけでもと思い、話を聞くようにしています。もちろんですが、興味が喚起されるものでないと、無視します。

興味を喚起するポイントはシンプルです。「下調べ」「サンプル」「具体的なメリット」「オンラインへの誘導」の4点。これらがないと、迷惑メールとしてしか見られませんので、無視されるでしょう。スパムメール扱いとなってしまわないように、先ほどの4点には注意をしてください。

もし、まだオンライン営業を本格的にやっていないなら、実験的にでも始められることをお勧めします。実験を繰り返す中で、驚きの効率アップを実現できるでしょう。

伊庭 正康 らしさラボ代表

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いば まさやす / Masayasu Iba

1991年リクルートグループ入社。営業職としては致命的な人見知りを4万件を超える訪問活動を通して克服。その後はプレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回、累計40回以上の社内表彰を受ける。営業部長、フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。2011年、研修会社らしさラボを設立。リクルートで学んだ「圧倒的な当事者意識」を持つことや「短時間で成果を出す方法」などをメインテーマに、リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演)を行い、リピート率は9割を超えている。

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