「ボケやツッコミ」がなくても面白い話できる訳

雑談で笑いを取るのに高度なテクニックは不要

下手なボケやツッコミで「自分はおもしろい」と勘違いしている人も(写真:KY/ PIXTA)
お笑い芸人が使うフリ・ボケ・ツッコミなどのテクニックは、雑談でおもしろい話をするときには必要ないようです。『「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則』に続いて、即興力養成講師で放送作家の渡辺龍太氏の『おもしろい話「すぐできる」コツ』より一部抜粋・再編集してお届けします。

自分の感情を素直に話すメリット

感情ベースでおもしろい話をすると、ウケるだけではないメリットがあります。それは「勝手にいろんな人に好かれる」こと。その「モテるメカニズム」を説明します。

フリ・ボケ・ツッコミは、お笑い芸人などのプロが覚える「技術」で、普通の人が意識する必要はありません。そうではなく、「自分の心の動きを他人に伝える」ことが、おもしろい話をするうえで大事なのです。自分の感情をベースに話すと、ウソがありません。「なんか話を盛ってるな」「ちょっと不自然だな」と思われることなく、あなた自身の個性が相手に伝わります。

話していくうちに、聞き手が勝手に抱いていた「話し手の〇〇さんは、こんな人である」という人物像と、今聞いている内容が「なんかちょっと違うぞ」という点が、どこかで出てくるはずです。それが、違和感となり特別なことをしていなくても自然とおもしろい話が生まれる瞬間になるのです。

さらに、これには「おまけ」もあります。話し手は自分の感情を開示し、自分を理解してくれた人に価値を感じます。さらに聞き手も、感情を開示してくれた人に価値を感じます。つまり、双方に親近感が生まれます。

人間は、一定以上の理解に達した他人は、とても気になる存在になります。そうすると、別にその人がいない場所でも、「あの人だったら、こういう時には、こんなリアクションを取りそうだな」などと、気になる存在になります。

それが、いわゆる「モテている」という状態です。この場合の「モテる」は、男女関係だけにとどまりません。「先輩からモテる後輩」など、人間関係において全方位でモテるようになるという話をしています。

これが、自分の感情を話すことでおもしろい話ができると、いろんな人にモテる理由です。これを多くの人は、「おもしろい話をするからモテる」のだと思っているかもしれませんが、そうではありません。自分の感情を素直に相手に話して、自分を理解してもらっているから、モテるわけです。

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