「驕れるものは‥‥」コロナ富豪の一夜の夢 数日で20%も変動の相場にはかなく消えた価値
ファイザーとビオンテックのコロナワクチンやモデルナ製ワクチンで富豪になった人々は資産のかなりの部分を維持しているが、その減少に見舞われている富豪も多い。数日で20%余りも変動するような値動きの荒い市場で資産がいかにはかなく消え去り得るかを示すものだ。創業者の中にはボラティリティーを利用して利益を確定したり、値下がりした時点で株式を買い増し企業への支配を高めようとする動きも見られた。
ウイルス関連銘柄からワクチン関連銘柄へ
韓国で企業を監視するCEOスコア(ソウル)のパク・ジュグン社長は「検査キットやバイオテクなど需要の急拡大で生まれた資産はいったん状況が安定してくると、増加が続きそうにはない」と指摘。その上で、コロナ禍の中で順調に伸びたプラットフォームをベースとするサービスは一段の富をもたらすと見込んでいる。
確かに、米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス氏やズーム・ビデオ・コミュニケーションズのエリック・ユアン氏ら、外出制限や在宅勤務などが追い風となったテクノロジー企業の創業者は最近の株価下落にもかかわらず、勝ち組にとどまっている。ただ多くの企業では、既に潮目が変わり始めている。
テリマーの消費者セクター株式調査責任者ニルグナン・ティルチェルバム氏は「極端な株価上昇は起こりそうになく、同じペースで伸びる可能性も低い」とした上で、「ウイルス関連銘柄からワクチン関連銘柄へのローテーションが起きるだろう」と指摘した。
原題:These Covid Billionaire Fortunes Are Fading With Vaccine Rollout(抜粋)
著者:Yoojung Lee
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