天才たちが発した「生きる希望が湧く」7名言 化けるかどうかは「実力4割、運4割、努力2割」
変えようと思っても、変わらないのは事実なんだ。
だけど、挑むということでぼく自身が、生きがいをつらぬいている。
芸術界の反逆児──。それが岡本太郎だ。権威主義に抗し、創作の情熱とした。「人生の目的は悟ることではありません。生きるんです。人間は動物ですから」──そんな言葉も口にする。腹が減ったら食う、眠くなったら眠る、嬉しかったら笑う、そして悲しかったら泣けばよい。岡本の人生観を読み解けば、そういうことになるだろうか。
戦前の10年間をパリで過ごし、戦時下、徴兵されて中国戦線に出征。敗戦によって収容所に放り込まれる。そして帰国後、「絵画の石器時代は終わった」と宣言して、日本美術界に立ち向かった。テレビのバラエティー番組にも出演し、「芸術は爆発だ!」と目を剥いて叫ぶなど“一風変わった芸術家”は茶の間の人気者になっていく。
世間を驚かせるのは1970年開催の大阪万国博覧会だ。現在も大阪のシンボルとして永久保存される『太陽の塔』を制作。頂部に3つの顔を配置することによって、過去・現在・未来を貫く生命の躍動を表現してみせた。高さ70メートル。圧倒的存在感は日本中に衝撃的な感動を与えた。
だが、反逆児がいかに奮闘しようとも、世の中は旧態依然のままだ。岡本はそのことを事実として認めつつも、決然と掲載の言葉を口にする。結果がどうあろうと、激しく挑み続ける、そのこと自体を生きる証とする。岡本のメッセージは、だから熱いのだ。
自分にとって一番大切なことは何か
僕は毎日のようにこう自分に問いかけている。
“今、僕は自分にできる一番大切なことをやっているだろうか”
私たちは誰と競っているのか。誰と戦っているのか。その答えがザッカーバーグの言葉にある。無駄な時間を過ごしていないか、今なすべきことは何か、自分にとって一番大切なことは何か。ザッカーバーグは常に自分に問いかけ、自ら出した答えに全力投球する。
競う相手、戦う相手は他人ではなく自分自身である──彼はそうメッセージするのだ。「1日24時間」は万人に平等である。だが、無駄な時間を排除し、プライオリティーを明確にすることによって1日は24時間を超える価値を持つ。
ザッカーバーグは「今日、何を着るか」ということを考えるのは時間の無駄とし、同じTシャツ20枚を毎日着回す。「そこまでやるか」ではなく、そこまでやってはじめて時間は活きてくるのだ。
36歳の若さで純資産が1000億ドル(約10兆5600億円)を超えた。ザッカーバーグは世界屈指の大富豪だ。その大富豪が安住することなく自問の日々を送り、自分を駆り立てる。富に対する貪りではない。生き方である。限られた人生をどう生きるかという人生観である。完全燃焼の一日を希求する人生観がビジネスとリンクしているのだ。
だから彼は言う。「速く動いて失敗せよ、リスクをとらないことが最大のリスク」「ミスよりグズを嫌え」「完璧を目指すよりも、まずは終わらせろ」。毅然とした言葉の背後に、確固たるリーダーの人生観がある。だから社員たちの心に響くのだ。
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