コンサルで叩き込まれる「思考の枠組み」2選 PLCやポジション・マトリクスを説明できますか

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製品やサービスの一生のことを表す「プロダクト・ライフ・サイクル」(PLC)(写真:tiquitaca/PIXTA)
仕事の「スピード」と「質」はできる限り上げたいもの。
マッキンゼーで叩き込まれた 超速フレームワーク』では、コンサルティングの現場で実際に使われている、実用性・汎用性が高いフレームワークが紹介されています。本稿では同書から一部抜粋しお届けします。

新製品開発に使えるフレームワークとは?

あなたはコンサルタントで、上司からカメラメーカーA社の新製品開発への支援を命じられたとしましょう。

さて、何から手をつければいいでしょうか。

新製品開発を行う際、マーケティングの世界の有名なフレームワークに「プロダクト・ライフ・サイクル」(PLC)というものがあります。

これは、ひと言でいえば、製品やサービスの一生のことです。

製品・サービスが誕生し、消費者・ユーザーに受け入れられ、売り上げを伸ばし、安定した収益をあげるようになり、そのうちに売れ行きが悪くなって製造・販売中止に至るまでのサイクルです。

一般的に、プロダクト・ライフ・サイクルは下図のように、①導入期 ②成長期 ③成熟期 ④衰退期の4つのステージで表されます。

プロダクト・ライフ・サイクル

導入期とは事業の立ち上げの時期で、研究開発や設備投資に多額の費用がかかります。しかも製品の知名度は低く、マーケティングにも相応の費用をかけることになります。ただし、多額の費用をかけたからといって、売り上げが伸びるとは限りません。

結局、成長期を迎えられず、市場から退場する製品・サービスも少なくありません。

むしろ成長期へたどり着ける製品・サービスは、まれといってもいいでしょう。

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