英単語は丸暗記よりも「語源」で覚えるべきだ

ネイティブレベルの語彙数を芋づる式に習得

では、実際の単語を挙げて具体的に解説していきましょう。

まずピックアップしたのは、「administer」。

接頭辞「ad」は(~の方へ、~の方を)というニュアンスで、英語の前置詞「to」に相当するラテン語に由来し、「方向」や「対象」を表します。接頭辞「ad」がつく単語としてほかにはadventureやaddressなどがあります。接頭辞「ad」は、後に続く語根によって、ac、ap、at、ar、al などに変化します。単に「a」に変化することもあります。

そして語源である「mini」は、「小さい」という意味で、この語根を共有する単語には、minute、diminish、minorなどがあります。

ministerは、“mini(小さい)+ster(人)➡(国民に)仕える小さな人”というニュアンスで、「大臣、牧師」という意味になるので、「administer」は次のような意味になります。

(出典:『英単語の語源図鑑』)
“ad(~の方へ)+minister(大臣)➡ ~の方向に向かって仕える”
動詞:治める、執行する、仕える

<関連語句>
administration (名)行政、管理、政府、政権
administrative (形)行政の、管理の

<例文>
The teacher administered corporal punishment.
その教師は体罰を行った。

We are sick and tired of the Trump administration.
トランプ政権にはうんざりだ。

<語源メモ>
レストランにある「メニュー(menu)」は店のすべての料理を1つに小さくまとめたものが原義。関東ではメンチカツ、関西ではミンチカツですが、これはどちらもmince(細かく刻む)から生まれた語。実物よりも小さくしたものが「ミニチュア(miniature)」である。

「observe」の語源と意味

続いては「observe」。

「ob」はある対象物に向かってぶつかるイメージを持つ接頭辞です。「ob」はc、f、g、pの前で、oc、of、og、opになります。

語源である「serve、sert」は「保つ、守る、仕える」という意味で、語根(serve、sert)を共有する単語には、reserve、conserve、preserveなどがあります。したがって、「observe」は次のような意味になります。

(出典:『英単語の語源図鑑』)
“ob(~に向かって)+serve(保つ、守る)➡ ~を守る”
動詞:観察する、気づく、守る

<関連語句>
observation (名)観察、監視
observance (名)順守、祝うこと

<例文>
I love to observe people at work.
私は働いている人たちを観察するのが大好きです。

The crowd observed a minute’s.
群衆は一分間の沈黙を守った。

<語源メモ>
serveの原義は「奴隷として仕える」ことで、「仕える」「務める」「(食事の)世話をする」などの意味になり、名詞形はservice(サービス)とservant(召使い)。レストランで食後に食べる「デザート(dessert)」は分解すると《de(離れて)+sert(仕える)》で、「給仕の手から離れる」ことに由来する。
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