「自分から勉強しない子」を机に導く5つのコツ 塾へ行かなくても自宅学習だけで成績アップ
机に座らなくてもできるラフな勉強を生活に組み込む
→コンディションが悪い日も勉強することができる
勉強をまったくしない完全な勉強のオフ日をつくるのは、習慣が大きく崩れるきっかけになってしまうので、オススメしません。でも、どうしてもやる気が出なかったり、疲れて机に座るのもイヤなときもあるでしょう。そこで、ぜひ取り入れてほしいのが、スキマ時間を活用する方法です。
私がよく話すのは、「テレビを観るときは、CMに入ったら英単語を思い出せ!」というもの。誰でもすぐにできる簡単な方法です。
たとえば英単語20個を暗記したときに、そのうちの2個くらいは強敵が出てきますよね。それをCMに入るたびに思い出すことにするんです。「そうだ、あそこに書いてあったのはinterestingだ。意味は……”興味深い”だったな!」という感じで。
ただ思い出す作業だけでも、それは勉強です。勉強机に座ることだけが勉強ではありません。同じ英単語の勉強でも、「机に座って10回書き出す」なんていうことに比べたら、だいぶ手軽ですよね。
移動時間だったり、毎日、歯磨きをしている時間やお風呂に入る時間を当ててもいいでしょう。覚えたことを思い出す時間は、多ければ多いほど頭の中に定着します。
最終的には「○○の時間はこれを覚える」という毎日の習慣にできると、かなり効果的です。いつも、ふとした瞬間に勉強のことを思い出す体になるんです。
「わかったつもり」と「できない問題」をなくす
教科書で勉強したら、必ず演習問題をセットでやる
→「わかったつもり」がなくなり、しっかり頭に入る
教科書で勉強するときの鉄則は、「必ず演習問題をセットでやる」ことです。何かを勉強したら、そのあとすぐにその勉強に関連した演習問題をやって、しっかり頭に入れるんです。
特に数学の教科書では、説明のあとに例題が続き、途中式が書いてあります。それを見ると、自分で解いたわけじゃないのに、それだけでもう「できた気」になってしまうんですね。でも、いざ自分1人の力でその類似問題を解こうとすると、やり方がうろ覚えになっていて、うまく解けないのです。
そうならないためにも、勉強したすぐあとに、ヒントを見ずに自力で類題を解く習慣をつけなければなりません。1つ目のコツで、その日の学校の授業の復習を家でやろうとお伝えしましたが、そこにこの演習問題をプラスすると効果が倍増します。
「間違った問題ノート」をつくる
→自分だけの最強のオリジナル教材づくり
「自分が間違えた問題」をスクラップしてまとめることを日々のルーティンにすると、最終的には自分だけのオリジナル教材ともいえる「間違った問題ノート」ができあがって、のちのちものすごく価値を発揮します。
スマホやタブレットを持っているのであれば、間違えた問題をカメラで撮って、自分でわかるようにフォルダにまとめて保存しておいても、同じように使えます。答えは、隠せるような場所や違うページに貼っておけば、問題だけを見てくり返し復習することができます。
何度かやってできるようになった問題にはOKマークなど、「もうやらなくて大丈夫」とわかる目印をつけていけば、間違ってくり返し解くこともないですし、達成度も実感できます。
これは、「できない問題との出会い」を大切にして、その価値を最大限に生かす方法の1つです。見返して、「前はこんな問題もできなかったのか」と思えたら、そこが自分のほめどころです。
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