カルロス・ゴーン・ルノー会長兼日産自動車社長、日本メディアとの質疑応答・一挙掲載【ルノー日産・ダイムラー提携会見(4)】

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--シナジー効果が、向こう5年間で現在価値換算で20億ユーロ以上見込め、そのうち5割程度が日産のメリットだということだが、内容を詳しく教えて欲しい。

パワートレインの共用化、インフィニティの協力、将来的に一部の共同購買も含まれるだろう。さらに、可能性としてあるのは相互生産だ。特に、米国での相互生産。あまり多くのものが20億ユーロに入っているわけではない。10億ユーロに関しては、この4つのプロジェクトですぐに達成するだろう。

--インドや中国など、新興国向けではどんなシナジー効果があるのか。

今のところ、そんなにはないと思っている。今のところ欧州が中心の協力関係で、米国などが入る。だからといって、シナジーが起こらないことはない。

--ルノー日産アライアンスの11年の歴史の中で、初めて第三者に出資することになる。その意義は何か。

長期的な関係であり、一時的なものではないということだ。しかも、ルノー日産アライアンスの従業員が協力をするということが土台としてある。(ダイムラーと)株式の持ち合いをすることは意義深いと思う。関係者が本当に真剣に取り組む、という姿勢を示すものになる。この関係は、次の10年、20年続くものである。次の3年、4年ではない。

--現時点で米ゼネラル・モーターズ(GM)との提携交渉はしているのか。

 GMとは話していない。いろんな話はしているが、GMとはしていない。

--インドでアライアンスを組むつもりはあるか。

複数のプロジェクトをインド現地メーカーと行っているが、それらはいわゆる協力関係であり、アライアンスでも戦略的パートナーシップでもない。特定のプロジェクトでバジャージとアショックレイランド、マヒンドラマヒンドラなどと協力している。それらは具体的なプロジェクトを限られた期間に行うものだ。その一方にはアライアンスがある。中間にあるのが戦略的パートナーシップだ。それが、今回のダイムラーとの協業だ。

--ダイムラーとの交渉の中に、エンジンの調達をダイムラーからして米国の日産の小型商用車に搭載する、という内容が含まれていないのはなぜか。

今回の協定は閉鎖的なものではない。これで終わりというものではない。今、一生懸命作業している。6カ月後、1年後に(ビジネスチャンスの)分析が終わるかもしれない。偉大な協力の第一歩だということだ。将来的には多くのシナジーが生まれると期待している。

--ゴーン社長はあと4年、続投する意思があると報道されている。さらに、ダイムラーと合わせた世界販売台数は今回、世界3位になる。4年後に販売台数で何位になりたいと考えているか。

1位を願っていますけれど、どうなるかはわかりません。

■写真は09年横浜グローバル本社にて(撮影:尾形文繁)

高橋 由里 東洋経済 記者

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たかはし ゆり / Yuri Takahashi

早稲田大学政治経済学部卒業後、東洋経済新報社に入社。自動車、航空、医薬品業界などを担当しながら、主に『週刊東洋経済』編集部でさまざまなテーマの特集を作ってきた。2014年~2016年まで『週刊東洋経済』編集長。現在は出版局で書籍の編集を行っている。

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