学園ドラマ「売れる俳優発掘」に一役買った軌跡 ジャニーズ社長も実は金八先生の教え子だった
1月12日にスタートした藤原竜也主演のドラマ『青のSP~学校内警察・嶋田隆平』(フジテレビ系)。SNSも絡んだイジメや暴力、薬物、盗撮、さらには生徒と教師間のさまざまなハラスメント行為などがはびこる現代の教育現場に警察官が常駐するという「SP(スクールポリス)制度」が、ある中学で試験的に導入されて……という設定の作品です。
この、ちょっと近未来的で陰湿かつ荒廃した中学に、国家が介入するという設定。さらに藤原竜也主演ということから、2000年に公開された映画『バトルロワイアル』を連想された方も少なくないのでは。かつては介入される側の中学生役だった藤原竜也が、『青のSP』では、介入する側の警察官役に転身したワケです。
『バトルロワイアル』の舞台となったのは、城岩学園中学3年B組。このクラスに所属していた生徒たちといえば、藤原竜也をはじめ、前田亜季、柴咲コウ、栗山千明、塚本高史、高岡蒼佑、安藤政信、山本太郎(現・れいわ新選組代表)などと、その後、それぞれにたくましく成長しています。
では、ドラマの世界で“最も才能を生み出したクラス”はどこだったのか? さまざまな学園ドラマを彩った「生徒たち」を追っていきたいと思います。
ジャニーズ社長も「金八メンバー」だった
学園ドラマが若手俳優にとっての登竜門となっているのは最早言うまでもないこと。その流れを作ったエポックメイキング的な作品といえば、やはり『3年B組金八先生』(1979〜1980年)でしょう。
第1シリーズでの桜中学3年B組の生徒たちは、たのきんトリオ(田原俊彦、近藤真彦、野村義男)をはじめ、鶴見辰吾、杉田かおる、小林聡美、つちやかおり、三原じゅん子(現・自民党参議院議員)、藤島ジュリー景子(現・ジャニーズ事務所代表取締役社長)などという凄い顔触れ。
桜中学3年B組は、その後8シリーズ、28年間にわたって、数多くの卒業生を輩出していますが、この第1シリーズのメンバーの多士済々ぶり、その後の活躍度の高さ・幅広さという点では、群を抜いています。
また良し悪しはともかく、ジャニーズ事務所のタレントが、学園ドラマの生徒役の定番となった道筋をつけたという意味も大きいでしょう。
そんなジャニーズの中で、学園ドラマをステップアップのキッカケとしたのがTOKIOの長瀬智也です。まだTOKIO加入前の1993年に、『ツインズ教師』(テレビ朝日系)で役者デビューを飾っています。
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