学園ドラマ「売れる俳優発掘」に一役買った軌跡 ジャニーズ社長も実は金八先生の教え子だった

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さて、みなさんは長谷川博己主演の『鈴木先生』(2011年/テレビ東京系)という作品を覚えていますでしょうか。放送当時、視聴率は芳しいものではなかったものの、日本民間放送連盟賞を受賞するなど評価は高く、2013年にはテレ東系としては珍しく映画化もされた作品です。

この中で、鈴木先生(長谷川博己)が担任を受け持った、緋桜山中学2年A組の生徒たちに注目してみると……土屋太鳳、松岡茉優、北村匡海、矢作穂香(当時・未来穂香)、小野花梨と、なかなか豪華な顔触れ。後に評価されたのも頷けるような才能が集まっていたのがうかがえます。

そして近年の豪華メンバーなクラスといえば、最終回では15%を超えるほどの好視聴率をマークした、菅田将暉主演の『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年/日本テレビ系)の魁皇高校3年A組。

ここには、永野芽郁、上白石萌歌、今田美桜、川栄李奈、森七菜、堀田真由、福原遥、大原優乃、箭内夢菜、富田望生、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRAIBE)、古川毅(SUPER★DRAGON)など、旬な若手役者が大挙して出演しています。

なぜ出演者はブレイクするのか?

では、最も才能を生み出したクラスはどこだったのか? あくまで個人的に順位付けさせていただくとすれば…

①桜中学3年B組(『3年B組金八先生』)
②白金学院高校3年D組(『ごくせん』)
③魁皇高校3年A組(『3年A組-今から皆さんは、人質です-』)

という感じでしょうか。若い役者が数十名も一堂に顔を揃える学園ドラマは、必然的に”登竜門化”するもの。生徒役たちは「何とか爪痕を残そう」ともがき、その想いが切磋琢磨を生みと相乗効果を上げていくわけですから。

冒頭にご紹介した『青のSP』や、放送中の『ここは今から倫理です。』(NHK総合)、そして続編が予定されている『ドラゴン桜』など、学園ドラマからはこれからどんな才能が飛び出していくのでしょうか。ドラマファンとして楽しみで仕方ありません。

(文中敬称略)

小林 偉 メディア研究家

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こばやし つよし / Tsuyoshi Kobayashi

メディア研究家、放送作家、日本大学芸術学部講師。東京・両国生まれ。日本大学藝術学部放送学科卒業後、広告代理店、出版社を経て、放送作家に転身(日本脚本家連盟所属)。クイズ番組を振り出しに、スポーツ、紀行、トーク、音楽、ドキュメンタリーなど、様々なジャンルのテレビ/ラジオ/配信番組などの構成に携わる。また、ドラマ研究家としても活動し、2014年にはその熱が高じて初のドラマ原案・脚本構成も手掛ける。

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