挨拶しない人が大体、仕事ができない納得理由 「基本中の基本」が意外とわかっていない

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相手の話に相づちを打ったり、うなずくことで、相手はぐっと話しやすくなります。

また、相手の目を見ながら話を聞くことも大事です。部下が報告に来ているのにパソコン画面を見ながら話を聞くような上司は論外です。

驚きの表情は、相手が悲しんだら一緒に悲しみ、喜んだら一緒に喜ぶことです。時々、部下が喜んでいるのに仏頂面で聞いている残念上司もいるので、ここでもやはり原則を押さえた「訓練」が必要です。

部下の話は、いきなり「評価」せず、まず「受容」する

そして、傾聴でいちばん大切なのは、相手の話を「評価」せずに、「受容」することです。しかし、これができない人が多いのです。

【部下の話を受容できない会話】

部下:「X事業部の件ですが、◯◯という方法に変えるとうまくいくと思うのですが」
上司:「それは、人数がかかりすぎてダメだよ」

部下の話を「受容」することなく、すぐに「評価」してしまっては、部下は次から提案をしなくなります。

「傾聴」→「受容(承認)」→「気づき」

このサイクルを回さないといけません。

【部下の話を受容している会話】

部下:「X事業部の件ですが、◯◯という方法に変えるとうまくいくと思うのですが」
上司:「そうだね、そういう考え方もあるかもしれないね」(受容)
上司:「いつも、いろいろと考えて提案してくれてありがとう」(承認)
上司:「ところで、◯◯という方法だと、人数がかかりすぎるかもしれないよね。人数を増やさないでできる方法はないかな? そのあたり、また聞かせてくれる?」(気づき)

部下にとって上司に話をするのは、「とても緊張する行為である」ことを忘れてはいけません。もちろん、部下の提案がいつも有益なものとも限りません。それでも、部下が勇気を出してしてくれた提案を、即座に評価・否定すれば、部下は、提案という行為そのものを否定されたように感じる。そうなると、部下の積極性、自主性は殺されてしまいます。

社長や上司の「聞く姿勢」はそれほど、大事なのです。

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