どんな企業の社員・リクルーターや面接官の評判がいいのか? 両ランキングはその上位を掲載しているが、いずれも同率8位が2社あるので9社ずつになっている。
社員・リクルーターと面接官のいずれにも登場する企業が5社ある。東京海上日動火災保険、アクセンチュア、東海旅客鉄道(JR東海)、第一生命保険、そして楽天である。この5社を中心に学生の感想を見ていきたい。
学生に企業の印象を語らせると「明るい」「笑顔」「はきはき」「優しい」「親身」などの言葉で終わるショートメッセージが多い。しかし、短文で終わらず、複数の文で印象を語る学生もいる。
“大人企業”の代表格
学生の言語能力が高いとも言えるが、「信頼できる人たち」が多い企業に対して、多くの言葉を使っているようにも見える。そんな大人企業の代表格が東京海上日動火災保険(リクルーター・面接官のいずれも1位)だ。社員・リクルーターは「親身」「誠実」であり、学生は信頼感を抱いている。面接官はリクルーターよりもさらに大人だ。コメントに「父母のような」という言葉があるが、目上に対する敬愛感を持つ学生が多いようだ。
「話す内容に論理性があり、仕事に熱意を持って取り組んでいる印象を持った」(早慶大クラス・文系)
「こちらの話を引き出そうとしてくれた。父母のような眼差しが安心感をくれた」(その他私立大・文系)
「自分を見てくれている雰囲気を感じた。とても話しやすい雰囲気も作ってくれた」(早慶大クラス・文系)
学生コメントが短い企業もある。その代表格がアクセンチュア(リクルーター・面接官のいずれも3位)だ。
「話し方がテキパキしていた」(上位国公立大・文系)
「自分1人の話に真摯に向き合ってくれた」(旧帝大クラス・文系)
面接官に対するコメントも、「賢かった」(上位私立大・文系)、「頭がよさそう」(上位私立大・理系)といった具合である。
リクルーターも面接官も「頭がいい」「賢い」のだ。学生は憧れているが、共感しているわけではなさそうに見える。クレバーさに圧倒され、気持ちを説明すべき言葉が見つからないのでショートメッセージになっているのではないかと思う。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら