「女嫌いの女」は、幸せになれますか? 上野千鶴子氏vs.東大女子(第2回)

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女に、同性の友達は必要なのか?

上野:さて、次の質問に参りますか。

東大4年生Cさん(以下、C):文学部の4年生です。先生のご本『女たちのサバイバル作戦』を拝読しました。このご本では、女性の中での格差が広がっていること、そして女性同士がつながりを保てないことを問題として挙げられていました。

先生は、その問題を解決するためにNPO活動をやっていらっしゃいます。では、私たちの日常の生活中で、何ができるか? 好ましい女性同士のつながりとはどのようなものだと、先生はお考えでしょうか?

上野:あなたは、女同士がつながるのって難しいと思っている?

:はい。

上野:どうして?

:自分自身に、あんまり女性の友だちがいなくって……。

上野:それは、女を避けていたから?

:はい。半分くらいは、避けていました。

上野:なんで?

:だって……、怖くないですか? 女性って。

上野:男は、怖くない?

:男の人のほうが、まだ怖くないです。

上野:なんでかしら?

:女の人と接すると、私が男に媚びを売っていると悪口を言われているような妄想に駆られるので……。

上野:ってことは、あなたは男性に媚びているの?

:というより、一緒にいてラクかなと。

上野:男のほうがあごで使えるよね。特に、東大女子は(笑)。 おまけに、あなた、女子力、高そうだし。

女の少ない旧帝大系の大学では、女子学生って、いいことばっか。いい思いばっかりよ。ちょっとかわいいとね。ただし、「女性性という資源」がないとダメなんだけど。あれば全然オッケー。あごで使える。男って、ちょろいしね。

一方、女同士だと、自分たちが同じことやっているから、お互いの舞台裏がわかっちゃう。実際、女ばっかりがいるところに男が入ってくると、ガラッと態度を変える女もいるしね。男の自慢話でもグチでも一生懸命聞いてやる女が。そういうの、ホステス根性っていうんだけどね。

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