「麻雀小説家も神と祀られる」神社の意外な実態 新しい神が生まれる可能性はつねにある
「祭神」は3つに分類できる
神社を理解するには、まず神を理解しなければならない。言うまでもないことだが、神を祀っていない神社というものは存在しない。神社で祀られた神は「祭神(さいじん)」と呼ばれる。
祭神となる神々は、主に3つに分類することができる。
第1のグループは、古事記や日本書紀に記述のある神話に登場する神々である。天照大神(あまてらすおおかみ)や大国主神(おおくにぬしのかみ)、宇迦之御魂神(うかのみたまのおおかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)や櫛稲田姫命(くし(い)なだひめのみこと)といった神々がこれに該当する。
第2のグループは神話に登場しない神々である。九州の宇佐神宮の祭神である八幡神、京都の伏見稲荷大社の祭神である稲荷神は、神話以降に生まれた神の代表だ。
第3のグループは、もともとは人であったものが、神として祀られた場合である。例えば、東京の明治神宮は、祭神として明治天皇と昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)を祀っている。
神話を事実として文字通りに信じ、天皇は皇祖神である天照大神の末裔で神であると考えれば、人が神に祀られたものとは言えないが、明治天皇はあくまで人間である。明治神宮は、明治天皇が亡くなってから、その業績を顕彰するために創建されたものである。
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