2丁目「人気ドラァグクイーン」直伝の悩み解消 こんがらがった頭の中を整理する究極のメモ術

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理由の2つ目は、新たに気づいたこと、感動したことなどを自分の言葉でメモすることで、「主観を把握する」ことができるからです。

あらゆるアイデアや思考は、主観、つまり「自分の思い」からスタートします。自分がその物事に対してどう思い、何を感じたか。それを深めていくことこそが「考えること」なのです。

ただ、頭の中で思っているだけでは、「思い」はなかなか形をなしません。感情を言語化し、文字としてメモに書くことで、私たちは、初めて自分の思いを客観視できるようになりますし、それまではっきりしていなかった問題が明らかになったり、アイデアのヒントが見つかったりもするのです。

たくさんの情報の中から「考えるべきこと」を絞り込む

さて、ロジカルメモの3つ目のステップは、右ページに自分の言葉で書いたものの中から、1つか2つ、とくに重要だと感じたことを付箋に書くことです。

おそらくみなさんは、情報もやるべき作業もたくさんある中で、「考えなければならないこと」をつねにいくつも抱えているはずです。しかし、人は複数のテーマについて、同時に高いレベルで思考を深めていくことはできません。重要なものから順番に片付けていくしかないのです。

また、「考えるのが苦手」という人の多くは、「いざ何らかのテーマについて考えようと思っても、何から手をつけたらいいかわからない」という悩みを抱えているのではないでしょうか。しかし、情報を自分の言葉で言いかえ、その中から重要なものを1つか2つ選ぶことで、自分がやるべき(考えるべき)ことが絞り込まれます。

考えるべきことが絞り込めたら、それを元に、さらに考えるための材料やアイデアの種となるものを集めたり、思考を深めたりしていきます。材料を集めたり思考を深めたりする方法はいくつかあるのですが、ここでは、「なんちゃってカラーバス法」と「9マス法」をご紹介しましょう。

次ページさまざまなメソッドで、思考を深め、アイデアを生み出す
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