明夫さんはバツイチで、最初の妻との間に3人の娘がいます。正直なところ私は「せめて娘さんより年上の相手にしてね。娘さんたちに恨まれちゃうから」と止めたんです。しかし、何人かお見合いした中で一番若い由紀さんに決めてしまいました。
由紀さんは大学を卒業したらすぐに結婚したいと考え、大学時代から結婚相談所に入会。社長として働く大人な明夫さんにベタ惚れ。「憧れ婚」です。明夫さんは娘さんがいるだけあって、女性の気持ちがよくわかるし気が効く。エスコートもうまい。私にすら「先生、どうぞ」と跪いて花束を持ってきましたから。驚きましたよ。「次の結婚でも子どもは3人ほしい」と言っています。
45歳差結婚をした加藤茶さんは、妻の加藤綾菜さんに「自分が死んだら、再婚してくれ」と言っているそうです。私も明夫さんに言いました。「最後までずっと一緒にいてほしいとは思わないでね」と。今は明夫さんもまだ50代でバリバリ仕事をこなしてカッコよく見えるけれども、なんと言っても31歳差。「自分が亡き後は、十分なお金を残すから再婚するなりしてね、と言ってあげて」と伝えました。
「一生添い遂げましょう」という価値観ももう古いと思います。「添い遂げる」というよりはパートナー。もし夫が先に死んだら、妻にはまた次の人生があるのです。
20〜50代までの婚活パターンに対応
超年の差婚もアリとなると、結婚相談所はたいへんです(笑)。20代女性に対して、20代、30代、40代、50代とだいたい4世代の婚活パターンを把握してアドバイスする必要があるからです。でも、幅を広げたほうが、成婚率が高くなることは間違いありません。
何よりも結婚相談所が一番困ってしまうのが、固定観念にガチガチに縛られている人。「他の相談所でうまく行かなかった」と言って弊社に来た40代女性。相手に求める条件は「年収2000万円以上」でした。さらに「年齢は40代まで」「海外経験があって英語が堪能な人」と、細かい条件がたくさん。
「狭い層だけ狙っていても絶対に結婚できませんよ。あれもアリ、これもアリと幅をどんどん広げていかないと」と何度も説得していますがなかなか聞き入れてくれません。これをどのように変えていくか、アドバイザーの腕にかかっています。
このような人もいるにはいますが、全体としては、婚活市場はだいぶ変わりました。結婚は夢ではなく生活。そこに目を向ける人が増えてきたように思います。
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