激動の2020年、「結婚」はこんなにも変わった 「超年の差婚」や「週末婚」も気にしない時代に

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現在婚活中の50代後半の男性、太郎さん(仮名)。普段は職場に近い都心のマンションで暮らし、週末は東京のはずれの大きなお屋敷に住んでいます。資産家で妻を養うには十分すぎる収入があるけれど、「妻には働き続けてほしい。キャリアを積んでいる女性と暮らしたほうが楽しい」と考えています。

60近くでそういう価値観の男性は少なく、その時点で「時代は変わったな」とビックリです。3年前だったら高収入の婚活男性のほとんどは「自分が養うから女性には家庭に入ってほしい。自分が家に帰ったときには食事も風呂も全部準備していてほしい。でなければ結婚する意味がない」と言っていましたから。

さらにビックリなことに太郎さんは「週末婚でいい」とも言うんです。確かに、バリバリ働いている女性だとすでに自分の家を持っている場合が多い。「わざわざその家を引き払う必要はない。週末だけ、ウチか彼女の家に行けばいい。これまでも自分のことは自分でしてきたのだからそのほうが楽」と言う。そんな50代男性が出てきたのは本当に驚きました。太郎さんはどちらかが引退したときや病気になったときに、2人でいればいいと考えているそうです。

コロナ禍で、二拠点生活(デュアルライフ)という言葉をよく聞くようになりました。1カ月のうち3分の2は地方で暮らし、3分の1は東京で仕事をするという働き方や生き方に、世間としても抵抗がなくなってきましたよね。それが婚活にも影響していると思います。結婚も必ずしも朝から晩まで一緒にいる必要はなく、その時のライフスタイルに合わせて、それぞれが動けばいいという考え方になってきているのです。

「結婚=苦労」という時代は終わった

少し前まで、女性にとって「結婚って大変なもの」でした。結婚か仕事かどちらかを選ばなければいけない、子育てが大変そうだから結婚はやめよう、子供を産むなら仕事を辞めてパートのほうがいい……など、結婚するなら何かを手放さなければいけないものと考えられていました。

これまでは婚活女性の母親世代が専業主婦が多かったので、「お父さんが家事を全然手伝ってくれない」「子育てはお母さん1人で大変だった」などと娘に言い聞かせてきたせいもあると思います。そういえば、「亭主元気で留守がいい」というCMもありましたね。あの時代の女性は「結婚=苦労」だったんです。でも、もうそんな時代ではありません。

今は結婚しながらこれもできる、あれもやるんだという気持ちになれる。自分のライフスタイルをキープしながら、無理なく結婚する。結婚してもっと幸せになる。1人プラスされることで人脈も収入も倍以上になる。そういうふうに考えたら、結婚はもっと自由で楽しいものだと思えるはず。「欲張り婚」ですね。

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