寝る前に厳禁「眠りの質を下げる」悪習慣3つ 睡眠不足で頭が回らず残業が増える悪循環にNO

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それよりも、睡眠の質を高めるうえで絶対にやってはいけないのは、この逆のことです。

ソファをベッド代わりにするのではなく、ベッドをソファの代わりにすること。これは絶対にやめるべきです。

「ベッドは眠る場所」と認識させる

ベッドの上を、寝る時間以外にはくつろぎの空間として使っている人は少なくないのではないでしょうか。テレビを見ながらゴロゴロしたり、ゲームをしたり、パソコンやタブレットを持ち込んで動画を観たり、読書をしたり。ちょっとおやつをつまんだりすることもあるかもしれません。本来はソファでやるべきことを、代わりにベッドでやっているわけです。

これがどうしていけないのかというと、ベッドを眠る以外の用途に使っていると、「ここは眠る場所だ」という認識が薄くなってしまうからです。すると、いざ寝るためにベッドに入っても、脳と体がスムーズに眠りに入ってくれなくなってしまうのです。

ベッドはあくまでも眠るための場所です。眠るとき以外は、ベッドに入るべきではありません。これを徹底すると、夜、ベッドに入ったらすぐに眠たくなるようになります。「ここは眠るための場所だ」と脳が認識しているからです。筋肉が緩み、副交感神経が優位になって、自然と眠るモードに移行できるようになるのです。

また、同じ理由から、目覚めた後にベッドでいつまでもゴロゴロしているのもよくありません。やはり、「ベッドは眠る場所」という認識が弱まってしまいます。目覚めたら、できるだけすぐにベッドから出るようにしましょう。

とはいえ、ワンルームの部屋に住んでいる方は、どうしても起きている時間の生活空間としてもベッドを使わざるをえないと思います。

帰ってきたら、まずはベッドに座ってひと休み、という習慣があるかもしれません。テレビを観るときもベッドに座ったり、もしかすると食事もベッドに座ったままするかもしれません。このように、ベッドをソファ代わりに使わざるをえない人は、ちょっとした工夫をしてください。

朝起きたら、ベッド全体を覆うように大きな布をかけてしまうのです。

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これで、ベッドはソファに変わります。起きている間は、ソファとして使ってかまいません。クッションを置いたりして、よりソファらしくするのもいいでしょう。

そして、いざ寝るときになったら、布をはずしてソファからベッドに戻すようにします。こうすると、布をはずした後のベッド、本来の形を取り戻したベッドは、眠るためだけの場所として意識できます。布をかけた「ソファ」と、布をはずした後のベッドは別物という認識になるわけです。

ベッドをソファ代わりに使うことによる問題は、このひと工夫で防ぐことができます。

以上が、理想的な睡眠を実現するための3つのヒントです。少しの工夫と心がけで、睡眠の質は劇的に変化します。ぜひ、実践してみてください。

松本 美栄 睡眠セラピスト、睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」オーナー

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まつもと みえ / Mie Matsumoto

美容師、発毛クリニック勤務などを経て、2013年表参道に姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」をオープン。開業当初、1人で業務をこなしていたため、睡眠不足になり体を壊す。それがきっかけで、短時間で疲れをとるための睡眠法を研究しはじめる。自らを実験台にさまざまな方法を試した結果、睡眠の効率を極限まで上げ、短時間で疲れをとるメソッド「濃縮睡眠」を開発。そのメソッドを自身のサロンで提供しはじめたところ、経営者や士業など、多忙を極めるビジネスパーソンの間で評判になる。現在は、サロンでの施術や座学の提供のほか、企業での講演やセミナーも行っており、これまでに延べ5000人以上の睡眠に関する悩みを解決してきた。

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