リーマン出身幹部が次々と流出、野村ホールディングスの試練

リーマン出身幹部が次々と流出、野村ホールディングスの試練

野村ホールディングスで旧リーマン・ブラザーズ出身幹部の流出が相次いでいる。

欧州・中東・アフリカ地域CEOのサディック・サイード氏が今月の3月16日に退社することを発表したのに続き、アジア地域(日本を除く)の投資銀行部門共同ヘッドのコリン・バンフィールド氏が近く退社する。

サイード氏は、野村が08年9月にリーマンの欧州・アジア部門を買収した後、欧州・中東・アフリカ地域を統括するトップとして組織融合に力を発揮してきた。同氏は、後任が決まるまでは野村(ロンドン)に残る予定。辞任の理由について野村は明言していない。

アジアM&A部門トップも退社、まさに報酬保証の契約が切れるタイミング

また、バンフィールド氏はアジアで19年の経歴を持つM&Aのプロ。野村がリーマン買収で獲得した「目玉の人材の一人」(関係者)と言われていた。野村へ移籍後もアジア(日本を除く)のM&A部門ヘッドを務め、今年1月にアジア地域(日本を除く)の投資銀行部門共同ヘッドに昇格したばかりだった。今後は米シティグループへ移籍し、アジア地域のM&A部門を統括すると見られている。

その他にも今月に入って、アジア部門の幹部の離脱が相次いだ。

アジア株式部門ヘッドのシギー・ソーケルセン氏、アジア債券部門共同ヘッドのトーマス・シーグマンド氏、アジア地域エクイティキャピタルマーケッツ部門ヘッドのジェフリー・フェルドキャンプ氏、中国の投資銀行部門副会長を務めていたジェーン・ワン氏らが去っている。いずれもリーマン出身。野村は辞任の理由について「個人的な理由」(グループ広報)と説明する。

野村は08年に約8000人のリーマン社員を継承したが、その際、今年3月までの期間についてリーマン時代と同額の報酬(一部社員はボーナスを含む)を保証する契約を結んでいた。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • コロナ後を生き抜く
  • 最強組織のつくり方
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「ニッポン半導体」敗北の真相
「ニッポン半導体」敗北の真相
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
勝ち組シニアと負け組シニア<br>定年格差

「45歳定年」発言に対し一部で猛反発。現実には法改正で70歳までの雇用確保が今春努力義務化されました。人生100年時代といわれる今、従来の定年はもはやなくなりつつあります。老後も働くシニアが第二の人生を勝ち抜くためにすべきことは何でしょうか。

東洋経済education×ICT