Aaaの政府格付けは回復の足取りが弱い中でも安定した位置づけにある《ムーディーズの業界分析》
この狭いBCAの範囲は、1)現行の想定を超えた、財政赤字と債務の拡大が生じる場合、2)中央政府からの監視が弱まる、あるいは撤廃される場合、拡大する可能性がある。
BCAの悪化にかかわらず、地方自治体の格付けは、日本のリスクの社会化という固有の歴史に支えられ、ムーディーズの地方自治体の格付け手法における主要な要素の一つである中央政府の非常時における極めて高い支援の可能性を引き続き織り込んでいる。
地域主権の議論が行われているが、日本の既存の浸透した枠組みとさまざまなレベルの政府の役割分担を変えていくことは、時間のかかるものであると考えている。具体的な地方分権の姿、特に地方税財政制度における変更は、数年を要するであろう。
Photo:AgnosticPreachersKid CC-BY-SA 3.0 Unported
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