Aaaの政府格付けは回復の足取りが弱い中でも安定した位置づけにある《ムーディーズの業界分析》

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 ソブリン債務に関する市場の緊張が高まる中、Aaa格の政府が、詳細な財政再建計画の提示、あるいは正式なルール策定等により、財政見直しをしっかりと支える能力が、財政調整の先送りに関するリスクを回避するためのカギとなろう。

スペインは最近、そうした施策を発表して市場からの大きな圧力を受けて、この課題に立ち向かった最初のAaa格の政府となった。しかし、財政調整プロセスは長く苦痛を伴うものであることは疑う余地もない。他のAaa格の政府が今後数カ月以内に同様の圧力に直面する可能性も皆無ではない。

Aaa格付け政府の状況アップデート

英国
景気回復ペースの遅さが税収の不安要因となり、債務負担能力を圧迫

英国経済は、公式には長期不況から抜け出したとされているが、まだ回復の端緒に就いたばかりである。GDPは6四半期連続で減少した後、2009年第4四半期に、修正後の推定ベースで0.3%増加した。調査データは早期の景気回復を示唆しているが、英国経済は引き続き強い向かい風に直面しており、回復の勢いは依然として弱いことは事実である。

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