何となく不調な人は「伸び」の重要性を知らない 長時間のデスクワークで陥る不調のスパイラル
猫背になりやすい環境にいる現代人
今、あなたはどのような姿勢をしているでしょうか。少し前かがみになっているかもしれません。あるいは、背筋は伸びているけれども、首だけが前に出ている「スマホッ首」のような状態かもしれません。
読書に限らず、長時間のデスクワークやスマホの閲覧などによって、現代人の多くは体をほとんど伸ばせていないのが現状です。また、「背筋がピンと伸びた鬱の人」はあまりいないように、ストレスを感じたり、悲しいことがあったり、悩み事があったりすると、人は自然と背中が丸まってしまいます。
つまり、多忙でストレスフルな現代人は、肉体的にも精神的にも猫背になりやすい環境にあるのです。だからこそ、意識的に体を伸ばすことが大事。縮こまった体をグ~ッと伸ばし、前かがみになろうとする体と心をコンディショニングするのです。
「自分は姿勢がいいから大丈夫」と思っている方も、実は「隠れ猫背」や「反り腰」のケースがあるので注意が必要です。それは主に次のようなケースを指します。
- ・立っているときは姿勢がいいけれど、座ると姿勢が崩れやすい
- ・「姿勢をよくしよう」とすると、胸を張ってしまう(腰が反って骨盤が前傾する)
- ・周囲からは姿勢がいいと言われているのに、背中や腰が凝る
これらの大きな原因は、「伸ばそうと意識はしているものの、正しい方法がわからないから、きちんと伸びていない」というところにあります。
そもそも、なぜ体をきちんと伸ばしていないと調子が悪くなるのでしょうか。多くの方が悩まされている「肩や腰が凝る」「疲れがとれない」「ぐっすり眠れない」などの慢性的な不調とは、どのような関わりがあるのでしょうか。
弊害としてまず挙げられるのは、筋肉というバネが、さびてしまうということです。筋肉は、バネのようなものです。バネは、伸縮することで力を生み出します。それと同様に筋肉も伸縮することで初めてエネルギーを産生し、スムーズに肉体を動かすことができます。つまり、「伸びる」「縮む」という動きは等しく扱われるべきなのです。
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