子を夜長く寝かすには「昼寝短縮」が効果的な訳 1日に必要な睡眠時間は実は決まっている
お昼寝が夜の睡眠にもたらす影響は、科学がはっきりとした答えを持っています。夜の睡眠時間は、睡眠圧がしっかり上がっているかどうかに左右されること。そして、夜に必要な睡眠圧をうばう大きな理由にお昼寝がある、ということです。
すでに睡眠不足になっている場合をのぞき、大人が昼間に2時間も昼寝すると、睡眠圧が低くなり、夜の寝つきが悪くなるでしょう。乳幼児の場合も、お昼寝の回数や時間と、夜の睡眠に明らかな関係があることがわかっています。
お昼寝をたくさんする赤ちゃんは、夜寝る時間が遅く、夜の合計睡眠時間も短くなっています。これはとても論理的で、赤ちゃんのお昼寝を制限したほうがいいケースもあるということを意味しています。
夜に寝てほしいなら、することはひとつ
「それは困ります」というママ・パパもいるでしょう。お昼寝は、昼間に親が自分のことをできる唯一の時間で、そのあいだにシャワーを浴びたり、食事をしたり、買い物をしたり、自分もお昼寝したりする、という人も多いからです。
正直に言えば、わたしもいまだに、せっかくおとなしく眠っている子どもを起こしたくないという気持ちになることがあります。でも、決めるのはあなたです。昼間に寝て、夜は寝ない赤ちゃんに育てるか。昼間に起きていて、夜にしっかり寝る赤ちゃんに育てるか。
夜に寝てほしいと思ったら、することはひとつです。お昼寝を短くするのです! このことは、睡眠トレーニングをはじめるときも重要になります。赤ちゃん自身が眠いと感じていないのに長く寝させようとすると、トレーニングはうまくいきません。
お昼寝を減らすいちばん簡単な方法は、寝つきをよくするアイテムを減らすことです。夜におくるみとホワイトノイズを使っている場合は、昼間は使わないようにしましょう。スウィングベッドを使っている場合は、お昼寝をやめる時間になったら、電源を切って赤ちゃんがいつまでも眠りつづけないようにします。
ベビーカーでよく眠る赤ちゃんの場合は、散歩をやめます。うつぶせが好きな赤ちゃんは、あおむけにします(アメリカ小児学会はうつぶせ寝はリスクが高いと警告しています)。それでも赤ちゃんが目を覚まさないときは、抱きあげて起こしてかまいません。
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