子を夜長く寝かすには「昼寝短縮」が効果的な訳 1日に必要な睡眠時間は実は決まっている

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グラフの使い方を簡単に説明します。お子さんの1日の睡眠時間(お昼寝と夜の睡眠の合計)を出し、グラフ内で、お子さんの1日の睡眠時間と同じ月齢を探しましょう。探した月齢で示されているお昼寝時間が、お子さんに必要なお昼寝の合計時間です。

事前に調べた睡眠記録とグラフの合計睡眠時間を比較。生後6カ月で記録が12時間半だった場合は、発達が進んでいるということで、合計睡眠時間が12時間半の生後12カ月の数値を見る(東洋館出版社提供)

お子さんの睡眠パターンが月齢の標準どおりでなくても、問題ありません。睡眠時間が平均よりも短ければ、発達が進んでいるということです。

このグラフは世界的な平均であり、多くの赤ちゃんに当てはまるものですが、必要な睡眠時間には個人差があります。安心してください。睡眠時間のスタートがちがっても、そのあとたどるコースはいっしょです。新生児のときはたくさん眠り、大きくなるにつれて睡眠時間は減っていきます。

たとえば、あなたのお子さんは生後6カ月で、1日の睡眠時間が12時間半で、お昼寝は2時間、夜の睡眠は10時間半だとします。グラフで、1日の睡眠時間が12時間半なのは、12カ月の赤ちゃんです。その内訳は、お昼寝が合計1時間半、夜の睡眠が11時間です。

子どものスケジュールを決める

これを参考に、お子さんのスケジュールを決めましょう。つまり、お昼寝を30分短くして、その分夜の睡眠を長くできるということです。お子さんの体力的にお昼寝を1時間短くしても大丈夫であれば、夜の睡眠は11時間以上にのびるはずです。

睡眠は赤ちゃんにとって大切なものです。多くのママ・パパが、赤ちゃんが睡眠不足になっていないか、正しい時間に眠れているか、大きな不安を抱えています。

心配になってしまう理由のひとつは、お昼寝についての誤解が広まっていて、睡眠トレーニングのさまたげになっていることです。

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