子を夜長く寝かすには「昼寝短縮」が効果的な訳 1日に必要な睡眠時間は実は決まっている
・睡眠が睡眠を生む(赤ちゃんは、昼間にたくさん寝たほうが、夜もよく眠れる)。
・あらゆる手を尽くして、赤ちゃんをできるだけ長くお昼寝させなければならない。
・眠っている赤ちゃんを起こしてはいけない。
これらの考えはどれも科学的に間違っていて、かえって赤ちゃんの睡眠によくありません。乳幼児が昼間に寝る時間は、夜に寝る時間と「逆相関」であることが研究でわかっています。つまり、お昼寝をしすぎると、夜に眠れなくなってしまうのです。
わたしは、自分の失敗を通して、このことを実感しました。リアが生まれたとき、わたしと夫はおくるみの使い方を習いました。おくるみを使えば、赤ちゃんはぐずってもすぐに落ち着き、安心します。
その姿を見て、わたしたちはしょっちゅうおくるみを使うようになりました。生後6週まで、お昼寝のときも夜に寝るときもおくるみを着せました。
ラッキーなことに、リアは生後2週で夜に6〜7時間つづけて寝てくれるようになったのですが、寝かしつけはとにかく大変でした。夜の9時頃(今思えば、早すぎる時間です)に寝かせようとすると泣きだすので、抱っこしてゆらゆらしないといけませんでした。
リアが落ち着いて、寝そうになると、ベビーベッドに寝かせるのですが、背中がベッドにふれた瞬間、また激しく泣きはじめるので、もう一度抱っこし、歩いたり、「シーッ」と言ったり、ゆらゆらしたりして、あやします。これを3時間以上くりかえすのが毎晩の日課になり、それは3週間もつづきました。
昼寝のときに寝つきにくくする
リアが生後5週のとき、あるアイデアを思いつきました。昼間におくるみを使うのをやめ、お昼寝のときに寝つきにくくしたのです。それは、昼間にぐずったとき、寝かしつけが大変になるということでもありました。
でも同時に、自分の腕の動きなどで目が覚めるので、お昼寝してもすぐ起きるようになり、お昼寝の合計時間が減ったのです。夜はぐずらないで寝るようになり、「3時間の寝ぐずりの呪い」がようやく解けました。
リアは、おくるみのせいで昼間に長く寝すぎて、おやすみの時間が来てもそれほど疲れを感じていなかったのです。睡眠圧(体の寝たいという欲求)が下がりすぎていたともいえます。
それまで、リアのお昼寝はわたしの休息タイムでもあったのですが、お昼寝が短くなった分の休息は、夜にとることができるようになりました。わたしにとっても、うれしい変化でした。
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