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女性を平気で「下の名前」で呼べる人に思うこと 駅名略す人や自ら常連と呼ぶ人と共通点がある

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そんな私に、先日、「常連」を決定づける出来事がありました。

「鼻うがいの洗浄液ありますか?」

ドラッグストアのレジ。いつもならレジを飛び出して探してくれるのですが、そのときスタッフは、その場で手を伸ばします。

「はい、こちらですね」

そう言って付箋を剝がし、バーコードを読みました。感動です。私の分をキープしておいてくれたのです。というのも、以前同じ商品を尋ねた際に品切れが続いていたことがあり、入荷の際に取っておいてくれたのです。お願いしたわけじゃないのに。鼻洗浄液のボトルキープ。私にはジャック・ダニエルに見えました。これこそ「常連」のなせる業。関係性の構築によって生まれたものでしょう。

略すこと、下の名前で呼ぶこと、常連の共通点

「え? エベレストじゃないの?」

 私は心の中で言いました。昨日までみんな「エベレスト」と言っていたのに、ある日突然、「チョモランマ」と言い出したのです。

「え、今までエベレストって言っていたのに……」

手のひら返し。裏切り行為に近い変わり身の速さに、幼心に衝撃を受けた、チョモランマ・ショック。

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略すことも、下の名前で呼ぶことも、常連にしても、共通するのは、「親しみ」「親密さ」である一方で、「自分の支配下にある」ということの誇示にもつながる印象があるので、私は、そういう呼び方には慎重な姿勢を取っています。

簡単に略せてしまう人はデリカシーのない人間。きっとこういうタイプは、借りたシャーペンでも蓋の部分についている小さな消しゴムを使えてしまうのだろう。きっとTシャツの襟をぐいっと引っ張ってハンガーを出し入れできるのだろう。タオルも1回使っただけで洗濯機に放り込めるのだろう。昨日まで「ベスト」だったのに、今日から「ジレ」と言えちゃうのだろう。

もし私が「三茶」と呼んでいたら、そういう人間になってしまったと悲観しないでください。きっと、許可が下りたのです。

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