新型「ノート」遂にベールを脱いだその全貌 日産復活の要となる電動化戦略第2弾モデル

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インテリアデザインは、外に向かって広がるようなインストルメントパネルにセンターディスプレイと一体化したメーターを装備。電動化に相応しい先進感と使いやすさを兼ね備えた、日産の新たなインテリアデザインの思想を体現した

水平基調のデザインへと一新されたインテリア(写真:日産自動車)

小型の電制シフトレバーがつくブリッジ型のセンターコンソールには、大型の収納スペースやロングリーチのアームレストが装備されており、革新的なデザインとともに、快適なドライビングの両立が楽しめる仕様だ。

後席にはリクライニング機能が備えられ、ニールーム、ヘッドルームともに、クラストップのゆったりとしたスペースが確保されている。荷室においては、広い開口部と荷室幅が確保されたことで、ストレスなく荷物を収納することが可能となった。

インテリアカラーには、3種類のバリエーションを用意。最上級グレードの「X」には、グラデーションストライプのジャージーシートと合皮レザーアームレストのコンビネーション、インストルメントパネルにはカーボン調の加飾が配され、水平に広がる長いマットクロームのフィニッシャーが特徴的な、すっきりとしたモダンなカラーコーディネートとなっている。

日産復活の要となるか?

まずは、前輪駆動(FF)の2WDモデルを12月23日に投入。同じく12月には前後に備えた2つのモーターで4輪を駆動する、電動4WDモデルが発売される予定だ。パワートレインは1200ccのエンジンと電気モーターを組み合わせた「e-POWER」のみとなる。

グレードは3タイプで、価格はそれぞれ「S」202万9500円、「F」205万4800円、「X」218万6800円となる(いずれも2WD、税込み)

e-POWERは日産が独自に開発した電動パワートレインで、ガソリンを燃料にしてエンジンが発電機を回し、作った電気で大出力モーターが100%駆動するため、電気自動車そのものの走りを楽しむことができる。日産の表現を借りると、「充電のいらない電気自動車の新しいかたち」で、エンジンは発電専用なのだ。

この他社とは違った形のハイブリッドシステムを第2世代に進化させたことに加え、アリアとデザインイメージを共通化したことで、ほかとは一味違うEVモデルとして、日産復活の要となることが期待される。

先川 知香 モータージャーナリスト

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さきかわ ちか / Chika Sakikawa

初めて見たバイクレースでマシンをバンクさせながら膝を擦って進入していくコーナリングを自分もやってみたいと思ったのをきっかけに、マシンを操ることの面白さを知り、その面白さを多くの人に伝えるべくモータージャーナリストを志す。現在の対象は2輪から4輪までと幅広く、Web や紙媒体で執筆中。愛車は Kawasaki Z250 とGASGAS、TOYOTA86 MT 仕様。休日は愛車でのサーキット走行やトライアルにも挑戦中で、公私共に乗り物漬けの日々を送る。

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