ヤリスとフィット、「購入動機」の決定的な違い

独自の調査データから見えたそれぞれの特徴

2020年2月に発売されたトヨタ「ヤリス」(左)とホンダ「フィット」(左撮影:尾形文繁、右撮影:大澤 誠)

「ヴィッツ」の後継モデルであるトヨタ自動車「ヤリス」とホンダの新型「フィット」。代表的な2つの新型コンパクトカーが、2020年2月に国内市場に投入された。

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同時期の発売ということもあり、“ガチンコ勝負”と見られたヤリスとフィットだが、実際にはそれぞれのターゲットは異なるようだ。ヤリスが走行性能の高さを前面に押し出す反面、フィットは「心地よい視界」や「座り心地」などを強くアピールしている。

日本自動車販売協会連合会の資料によれば、発売後にあたる3~6月までの4カ月間の販売台数を見ると、ヤリスが4万4638台に対し、フィットが4万0073台と、ヤリスが一歩リードしている。

利用目的が多いフィット

では、ヤリスとフィットを購入した人は、それぞれどこにひかれ、どのような用途で使うことを想定していたのか。市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」のデータを基に、それらを細かく見ていきたい。

今回、同調査で得られた分析対象数はヤリスが338人、新型フィットが339人となっている。その属性情報を見ると、ヤリスは男性55%に対し、フィットは同63%とやや高い。年代はフィットのほうがやや50代が少なく、60代の割合が多いが、20~40代の割合はヤリス27%、フィット25%とほぼ差はない。

また、併有車の有無を確認すると、世帯内でヤリス、フィットとは別の車を持つ人の割合は、ヤリス53%に対し、フィットは41%だった。

一方、「購入時に想定した使用用途(複数回答)」を確認すると、フィットは多目的での利用が想定されているのに対し、ヤリスは仕事や通勤といった日常の足としての利用が目立つ。

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