ヤリスとフィット、「購入動機」の決定的な違い 独自の調査データから見えたそれぞれの特徴
では、ヤリスとフィットの購入者は、それぞれどのような車と比較検討したのだろうか。比較検討車種の有無を聞いたところ、「他に検討した車種はなかった」と回答したのがヤリス67%、フィット65%とほぼ差はない。
ところが、実際に比較をした人がどのような車種と比べたのかを見ると、興味深い点が見えてくる。ヤリス購入者の中で、比較車種としてフィットをあげた人は11%に対し、フィット購入者に占めるヤリスの検討者は24%。そして、ヤリス購入者が比較検討した車種の上位はトヨタ車が中心なのに対し、フィット購入者の場合、ホンダ車に限らず競合メーカーとの比較が多いようだ。
際立つフィットの乗り心地、内装への高評価
購入者はフィットとヤリス、それぞれどの点を気に入ったのか。フィットの場合、室内・荷室の広さ、乗り心地のよさ、内装のデザイン、運転のしやすさなどへの評価が目立つ。一方、ヤリスは、外観、安全性への配慮といった点の評価が際立っている。
フィットユーザーが購入検討時に室内の広さや乗り心地、内装デザイン等を重視していた以上、実車をしっかりと確認したいニーズは高いだろう。その傾向はデータでも示されている。Car-kit®の設問「販売店に行って試乗した」に、Yesと回答した人はヤリス購入者30%に対し、フィット購入者49%と大きく上回っているのだ。
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