ヤリスとフィット、「購入動機」の決定的な違い 独自の調査データから見えたそれぞれの特徴

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最後にヤリス、フィットそれぞれのフルモデルチェンジ前後のイメージ評価を見ていきたい。

ヤリスは「都会的」「先進的」「スポーティ」「高性能」といったイメージが、今回のヴィッツからヤリスへのモデルチェンジを機にアップしている。一方、「シンプル」「実用的」「親しみやすい」「家庭的」といった日常生活へのとけこみやすさは低下している。これまでの親しみやすさから、強くスマートな印象が形成されていると読み取れる。

対してフィットは、「シンプル」「親しみやすい」「家庭的」といった項目がモデルチェンジ前と比較すると伸びている。これまでのフィットが持つイメージを継承しながら、ホンダの狙いどおり「心地よさ」を追求した発展的進化を遂げている。

コンパクトカー競争は過熱

今回の調査データからこれまで見てきたように、同じコンパクトカーで同時期に発売されたヤリスとフィットでも、買われている要因や期待されている点、購入時の比較状況は大きく異なる。

2020年後半には日産の主力コンパクトカー「ノート」も新型車が出るとみられ、今後、コンパクトカーをめぐる競争が激化することは間違いない。各メーカーがセールスポイントをどのように訴求し、顧客層を拡大していくのか。今後の動向から目が離せない。

三浦 太郎 インテージ シニア・リサーチャー

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みうら たろう / Taro Miura

北海道大学大学院理学院卒業後、インテージ入社。自動車業界におけるマーケティング課題の解決を専門とし、国内最大規模の自動車に関するパネル調査「Car-kit®」の企画~運用全般に従事。

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