「地頭力を鍛える」ためのフェルミ推定の活用法 例題:日本全国の道路の合計距離は何㎞か?

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ポイントとなるのは、以下の3点です。

・少ない情報からでも仮説を構築する姿勢
・前提条件を設定して先に進む力
・時間を決めてとにかく結論を出す力

まず、「情報が少ないなりに結果を算出する」と強く意識することが重要であり、ここで「情報が少ないから算出は難しい」と考えたら、その瞬間にゲームオーバーです。

「日本全国の道路の合計距離は何kmか?」をフェルミ推定するとしたら、例えば、「東京―大阪間は500kmとする」「都会では道路は100mピッチの格子状とする」……という仮説の立て方があるのは先述のとおりです。

次のキーワードは、前提条件の設定です。使える情報が限られる場面では「先に進むために前提条件を決める」能力が必要になってきます。

例えば、先の例題に対して、「そもそも道路の定義は?」「どこまで細い道まで入れるのか?」「私道は?」「農道や林道は?」などと悩み出したら、あっという間に時間切れになってしまいます。

フェルミ推定が有効な状況というのは前述のように「ざっくりと全体像を描く」ことが求められる、問題解決でいえば「川上」に相当する場面です。厳密性が求められる仕上げ段階のような「川下」で通常仕事をしている専門家のような人は、逆にこのような詳細にこだわるあまりに川上では力を発揮できない場面があるのです。

時間を決めてとにかく結論を出す「タイムボックス」の考え方も大切で、仮説思考では「スピード重視」になります。

「全体から考える」フレームワーク思考力

フレームワーク思考は大きく「対象とする課題の全体像を高所から俯瞰する全体俯瞰力」と、「とらえた全体像を最適の切り口で切断し、断面をさらに分解する分解力」とで構成されます。さらにこの「分解力」は「分類」(足し算の分解)と「因数分解」(掛け算の分解)とに分けられます。

では、フレームワーク思考力は、フェルミ推定でどう鍛えることができるのでしょうか。

フェルミ推定の「アプローチの設定」から「モデルの分解」に至るまでのプロセスは、フレームワーク思考そのものです。

ここでのポイントは大きく、以下の5つがあります。

・全体→部分への視点移動
・切断の「切り口」の選択
・分類(足し算の分解)
・因数分解(掛け算の分解)
・ボトルネック思考

まず視点移動に関して、全体俯瞰ができるようになると、はじめに全体像をとらえた後で部分像へ「ズームイン」の視点移動で考えます。「視点の低い」人はまず身の回りのこと、とっつきやすいところから全体に広げていく「ズームアウト」的な視点の移動をしがちなので、注意が必要です。

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