東急池上線は五反田駅から出ている。山手線ホームから空を仰いだ上空、地上4階という高さに池上線のホームはあって、そこから3両編成の電車が出発するのだ。池上線というとローカルなイメージがあるが、実際には東京城南地区の住宅地の中を貫いて走る。だから全線にわたって利用者は多い。とくに山手線との接続駅である五反田駅はかなりのにぎわいだ。列車は3両編成と短いが日中でも6分間隔と運転頻度もなかなかのものである。
日中も多くの乗客でにぎわう
昼前の池上線に乗った。座ろうと思えば座れるが、目指す池上駅までは20分足らず。無理をして座る必要もないと、ドアの脇に立って車窓を眺める。五反田駅を出発した電車は、すぐに目黒川をわたって五反田の繁華街の中をゆく。お隣の大崎広小路駅まではたったの1分。五反田という町には歓楽街的なイメージも漂うが、最近ではIT企業が目立って増えているという。
大崎広小路駅を過ぎると、沿線風景はのどかな住宅地へと変わってゆく。戸越銀座商店街でおなじみの戸越銀座駅は、平日の昼間も多くの人が乗ったり降りたり。
東急大井町線と交わる旗の台駅も池上線の中では乗降の多い駅の1つだ。洗足池駅はその名のとおり洗足池の最寄り駅。掘割を抜けて呑川沿いの谷間に位置する石川台、池上線の車両基地が隣接する雪が谷大塚など、わずかな距離にたくさんの駅が連なっているのは、池上線の特徴といっていい。
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