瞑想するなら「朝一番・10分間・毎日」がいい理由 毎日「心」が同じ場所に戻ることで穏やかになる

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部屋のどこに座ってもかまいませんが、周囲にある程度のスペースが空いていたほうが落ち着くかもしれません。部屋の隅や家具と家具の間に挟まったような状態では、窮屈さを感じることがあり、心にとってあまりよくありません。瞑想はどこででもできます。実は、邪魔が入らない場所がそこしか見つからないというので、トイレに座って(ふたは下ろして)瞑想しているという人も何人か知っています。

瞑想のときに着るものは、楽な服装であればなんでもかまいません。これも瞑想を柔軟なものにしている要素の1つです。通勤途中にスーツ姿でもできるし、家でジョギングスーツ姿でもできるし、パジャマ姿でもできます。けれども、服装について、知っておくと便利ないくつかのヒントがあります。

おそらく最も大切なことは、楽に呼吸できるだけの余裕があることです。ジーンズがきつくて胃が締めつけられていたら、リラックスして座るのにはよくありません。

ベルトをゆるめたり、必要ならボタンをいくつかはずしてください。足がしっかり地面についていたほうがいいので、高いヒールの靴を履いていたらぬいでください。はだしになる必要はありませんが(そうしたいならかまいません)、足がぴったり床についていたほうが安定感があり、エクササイズの最初のパートもやりやすくなるでしょう。

最後に、首にネクタイやスカーフをしているなら緩めるといいでしょう。どこかに少しでも窮屈さを感じると、座っているうちに不快になってきますので、楽になるよう必要なことをすべてしてください。

意識を研ぎ澄ませる座り方

最も大切なのは心で何をするかであって、体で何をするかではありません。体も一定の役割を果たしますが、完璧な蓮華坐を組んで座ることができたとしても、心が千千に乱れていてはなんの意味もありません。瞑想を仕事にしようと思うなら蓮華坐の組み方を覚えるのも役に立ちますが、毎日10分の瞑想では、いすに座ることになんの問題もありません。

ある僧院では、あらゆる瞑想をいすに座って行います。そこで修行した私が保証しますが、それでも瞑想の効果はまったく変わりません。大切なことは、心地よく楽にリラックスし、それと同時に集中し、意識をとぎすませることです。

体は心を映します。疲れを感じていたり、だらけた気分のときには、ごろりと横になりたくなります。エネルギーやスピードにあふれている気分のときには、じっとしていられません。怒りを感じているときは体に力が入ります。逆にリラックスした気分のときには、体からも力が抜けます。

毎日瞑想するときには、この「輪の関係」を思い出すといいでしょう。いすに座ったとき、安定していて、自信に満ち、気を抜かない、それと同時に、楽にリラックスした姿勢をとろうとしてみてください。目指す心の状態を反映した姿勢をとることで、そのような状態にずっとなりやすくなります。

瞑想に使ういすはなんでもかまいませんが、背もたれがまっすぐのダイニング・チェアのようなタイプのいすが使いやすいかもしれません。アームチェアやソファ、ましてベッドは、どれも瞑想に使うには少し柔らかすぎます。リラックスするにはいいですが、意識を研ぎ澄ますのには向きません。姿勢を保つのに少々の努力が必要ないすがベストです。座る際にはいくつかの注意点があります。

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