日本を支配する「空気の暴走」は止められるのか なぜ同調圧力が強い国だと感じられるのか

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特異なことのなかにはいいことも悪いこともあります。悪いどころか国難さえも含まれています。しかし、空気を絶対悪と決めつけてしまうと冷静な判断ができません。

勇気さえあれば消せる空気もある

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たとえば、政府を批判しただけで逮捕される体制や、宗教や階級制度による縛りが強いため自由に意見を言いにくい国だってあります。それらと比べて、私たちの国は本当に息苦しいのでしょうか。空気を絶対視せず視野を広げてみれば、このような見方だってできます。

また、組織などでは意外と、実は誰もが薄々「誰か言ってくれないか」と空気を破ることが期待されていたということもあるはずです。少しの勇気さえあれば消せる空気だってあるのです。

空気を神様や独裁者かのように見なして、必要以上に息苦しさを感じないこと。そして、新型コロナ禍を契機とし空気について理解を深め、空気の暴走を防ぐため準備を始めること。これらが今、私たちがすべきことではないでしょうか。

物江 潤 著述家、塾経営者

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ものえ じゅん / Jun Monoe

1985年福島県生まれ。2008年早稲田大学理工学部社会環境工学科を卒業後、東北電力株式会社に入社。2011年2月同社を退社。2019年5月現在は地元・福島で塾を経営する傍ら、フィールドワークと執筆にも取り組む。著書に『聞き歩き福島ノート』など。

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