新型コロナは98%の人は風邪様の症状で終わる
――前回のインタビュー後4カ月間で新たな知見が加わり、新型コロナについての見方が変わった部分があるとのことですね。
この間、新型コロナは風邪の亜種のような存在であり、98%の人にとっては風邪様の症状で終わるが、血管が傷んでいるとハイリスクの疾患であることが、ますます明確になってきた。
新型コロナにかかった身体の中で何が起きているかを、レゴで作成した細胞やウイルスも使って説明する動画をYouTubeで配信しているので、見ていただきたい。
インフルエンザは、感染するとはっきりした症状がすぐに現れ(発症)、抗体がすぐに対応し(抗体陽性)、周りの人に高い確率でうつす(伝染)。すなわちインフルエンザは「感染=発症=抗体陽性=伝染」がワンセットの、毒性が強い、伝染能力が強いウイルスといえる。
これに対して、新型コロナは感染しても無症状の人も多く、抗体もできない人がほとんどであり、周りの人にうつす可能性も低い。新型コロナは「感染≠発症≠抗体陽性≠伝染」という毒性が弱く、伝染能力も低いウイルスであることが、以前より明確になった。ただし7段階モデルで示すよう、(1)すでにある免疫(自然免疫、細胞性免疫、微量抗体など)で新型コロナを処理しきれなかったケースで、かつ、(2)血管が非常に傷んでいる人で、(3)サイトカインストームという現象が発生するという、3つの条件がすべて重なった場合、死に至る可能性がある。
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