大不況生き残りに向け今こそ取りたい本命資格 「G検定」が受験者2倍とにわかに人気化した訳

拡大
縮小
「G検定」は今後の世の中を考えると取得しておきたい資格です(写真:Graphs/PIXTA)

秋とはいえ肌寒いほどの季節になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?オリンピックイヤーになるはずだった2020年は、新型コロナウイルスの影響で思いもよらず学校や会社に行かずに社会生活を送る、いわばニューノーマルイヤーとなりました。

オンライン授業や在宅勤務などの活用で、ほとんどの方がこれまでより自宅にいる時間が増えたかと思いますが、その中には「このタイミングで資格を取ろう」と考える方も多くいらっしゃいます。そこで今回は、最近にわかに人気が出てきているAIに関連する資格についてお話しします。

“AIを使う人材”を育成する「G検定」

突然ですが、皆さんは「G検定」という名前を聞いたことがあるでしょうか? この「G」は、ゼネラリストの頭文字なのですが、何の分野に関してかというと、人工知能(AI)分野のゼネラリストです。AI分野の権威である東京大学の松尾豊教授が立ち上げた日本ディープラーニング協会が主催する、人工知能(AI:artificial intelligence)に関する検定をG検定といいます。

すでにAIに関わる仕事をしている方の中には、合格済みという方もいらっしゃるかもしれません。今後、社会実装されていくことが確実視されているAI分野の中でも、とくにディープラーニングという技術についての知識をメインで問うものです。近年とても注目されており、2017年に開始され年3回実施される試験にもかかわらず、2020年7月の試験では12,000人以上の受験者がいる状況です。

「AI」さらには「ディープラーニング」と聞くと、がっつり理系のイメージを持たれる方も多いと思いますが、G検定は非エンジニアであるビジネスパーソン向けの資格です。ビジネスにAIを活用するうえで、ディープラーニングの基礎知識を有しているかを診断する試験なのです。なので、対象とする層は広く社会人一般であり、今後の世の中を考えるとぜひとっておきたい資格といえます。

次ページディープラーニングとは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT