オンライン会議で疎まれる人の「余計な一言」 「小さな口癖を変える」だけで好印象になる

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オンライン会議ではほとんどのツールで参加者それぞれの顔をじっくり見て比較することが可能です。見ているほうもそのつもりがなくても自然と並ぶ人と見比べられています。そんなときにムスッとしたへの字口で過ごすのではなく、社会人のたしなみとして笑顔をスタンバイしておけば、相手からは質問もしやすい雰囲気を作ることができるでしょう。

3、当たり前のことを口に出して伝えてみる

オンラインで圧倒的に不足するのが「雑談」の少なさです。業務効率のみを考えると雑談なんて不要だと思うかもしれませんが、社内外問わず、雑談でアイスブレイクしてから本題に入ることはいい会議を行うためにも非常に効果的なテクニックです。

そこで意識してほしいのが、「当たり前を伝える」こと。例えば、オンライン会議が時間どおりに始められたときには「時間どおりミーティング開始できてよかったです! 協力ありがとうございます!」といった具合に。コロナ禍でも元気に業務に取り組めていることなど、つい声に出すのを忘れがちな「当たり前」を言葉にして伝えてみましょう。

何をいまさらと思う方もいるでしょうが、それでも今までは生まれなかった会話のきっかけになるはずです。「Thank you for ○○」の○○の部分、「何に(を)ありがとう」なのか、リアルな場では当たり前になっていたことをあえて言葉にして届けることで、日常の感謝を伝えることができます。当たり前に使っていた「ありがとう」という言葉を分解して届ける作業と言ってもいいかもしれませんね。

オンラインは情報が限られるからこそ

従来のリアルな会議では、「間」を調整し、「空気を読む」ことができました。しかし、オンラインでは伝えられる情報に限りがあるので雑談もままならないのが現状です。

テレワークでの状況下では、「仕事ができるか、できないか」が今まで以上に明確に判断されるようになりつつあります。とくにオンライン会議の場では先述したとおり、上司も得られる情報が限られるため、目につくポイントを押さえ、効率よく業務をこなしていく社員は「仕事ができる」という評価も得ることができるはずです。

福山 真由美 イメージコンサルタント、Grace代表

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ふくやま まゆみ / Mayumi Fukuyama

4歳から子役として活動後、大手電力会社で秘書、広報などを担当。結婚を機に退社するも、7年の結婚生活後に再度就活。キャリアなし、特技なしの状態ながら、身に付けてきた「見せ方・振る舞い」のスキルを発揮し、受けた会社すべて内定。その後、プロダクトマネジャーとして企画・営業を経験し、2016年に独立、接遇・品格・マナー講習などを展開。化粧品ブランド・旅館・レストラン、税理士・社労士といった業種から信頼を集め、4年にしてクライアント30社、受講者1500人を超える。また内定獲得率の高い就活セミナーや、読者モデル6万人のキャリアコンサルティングも行う。近著に『ずるい美人』(WAVE出版)。

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