環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)といった非財務面を重視したESG投資が世界的に広がっている。
東洋経済新報社も独自の調査票で集めたCSR(企業の社会的責任)データベースを基に環境(E)、社会性(S)、企業統治(G)に加えて人材活用(H)の4つの評価軸で「東洋経済CSR評価」を作成。
「会社の基盤は人」という考え方を基本に、ESGの基盤を人材活用(H)とし、「ESG-H」という枠組みで2007年以来、「CSR企業ランキング」を14回発表してきた。
ESG企業ランキングで上位となった企業
この評価データを利用し、2016年に新たに開発したのが「ESG企業ランキング」だ。CSR企業ランキング2020年版の財務評価と同じく、2019年3月期までの3年平均を使いROE5%未満を除外。CSR・ESG得点と高ROEが両立した会社を選定している。
今回5回目となるESGに優れた上位200社を最新版「ESG企業ランキング」としてご紹介する。参考情報としてCSR企業ランキングの順位も載せた。上位500位までのランキングは『CSR企業白書』2020年版に掲載している。
対象は『CSR企業総覧』(雇用・人材活用編)(ESG編)2020年版掲載の1593社で環境(28項目)、社会性(30項目)、企業統治(38項目)、人材活用(45項目)の4分野で評価。それぞれ100点満点で、合計400点満点となっている(各分野の評価項目はCSR企業ランキングの説明を参照)。
では、ランキングを見ていこう。1位は3年連続でSOMPOホールディングス。総合得点は395.3点で各部門は環境100.0点、社会性96.3点、企業統治100.0点、人材活用99.0点といずれも高得点だった。
環境は100点でトップ。同社は気候変動による自然災害の増加は、保険金支払いの増加などで事業活動全般に大きな影響を受けると考えている。
そのため、率先して環境負荷の削減に取り組むとともに、環境リスクを含むグループ内のあらゆるリスクから「重大リスク」を把握・評価し、その発現状況や対策を取締役会で確認する体制を整えている。
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