また、事業を通じての社会的課題解決への貢献も目指す。新興国で高血圧人口が拡大している中、インドや中国で血圧測定習慣の普及活動を展開するなどSDGsの取り組みにも積極的だ。
4位はKDDIで388.6点。環境97.3点、社会性96.3点、企業統治99.0点、人材活用96.0点。CSR企業ランキング1位の同社がESGでも貫禄を見せた。
NTTドコモはKDDIに僅差で及ばず
5位は親会社の日本電信電話(NTT)によるTOB(株式公開買い付け)で上場廃止となるNTTドコモで387.5点。環境96.0点、社会性97.6点、企業統治100.0点、人材活用93.9点。企業統治を中心に社会性、環境など満遍なく得点した。
今回は僅差で同業のKDDIに及ばなかったが、CSR企業ランキングでは首位3回とCSR・ESGでは間違いなく日本トップクラスの企業だ。
6位は富士フイルムホールディングスで386.6点。環境96.0点、社会性98.8点、企業統治96.9点、人材活用94.9点。社会性得点の高さを中心に高評価だった。
7位は東京海上ホールディングスで384.1点。環境96.0点、社会性96.3点、企業統治97.9点、人材活用93.9点。高いレベルの企業統治得点を中心にバランスよく得点した。
8位は日本電信電話で383.7点。ドコモを上場廃止にした後のNTTグループ全体でのCSR・ESGをどのように考えていくのかも興味深い。以下、9位セイコーエプソン383.6点、10位花王382.3点と続く。
安全性や規模などの財務評価が合計得点の50%を占めるCSR企業ランキングでは、大手企業が上位100社の多数を占める。
しかし、このランキングでは規模等で若干劣る21位ファンケル(377.4点、CSR企業ランキング149位)、48位アズビル(369.0点、同148位)、51位日新電機(368.6点、同161位)、71位タムラ製作所(364.5点、同206位)などもランクインした。
安全性や規模の評価は、企業が事業を含めて継続的に社会に貢献できるかを見るために重要な指標と考えているが、どうしても大手が有利になる。一方、ESG企業ランキングでは、財務指標はROEのみを使うことで、規模は若干小さくても、投資面で魅力的な会社が入ることを目指している。
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