続いて、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のESG指数構成銘柄で、東洋経済CSR調査には未回答のため公開情報から独自に調査した企業をいくつかご紹介する。
未回答企業をすべて調査できていないが、2つのインデックスを作成しているMSCIのMSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数から取り上げる。
日本取引所グループの得点は?
754位は、10月1日に子会社の東京証券取引所が富士通(32位)提供の機器故障により終日売買停止となった日本取引所グループ(119.0点)。富士通の責任もあるだろうが、企業統治(ガバナンス)42.7点、社会性22.0点と同社の体制の低さも気になるところだ。
ほかにも760位東武鉄道(116.7点)、819位キーエンス(80点)などは下位だった。いずれも業績は安定していて、特に日本取引所グループ、キーエンスはROEも高かった。
昨年夏の時点ではWeb等に公開されていたESG情報は多くなかった。「ESG先進企業」の基準は評価機関によって大きく異なるとよく言われるが、われわれが考えるESG情報とはかなり差異があることは間違いなさそうだ。
なお、今回の評価に使用した調査情報は『CSR企業総覧』(雇用・人材活用編)(ESG編)2020年版に掲載している。評価項目・評価のポイント・得点はWebに公開しているのでご参考にしていただきたい。
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