「ツイッターvs悪質投稿者」何とも悩ましい攻防 米大統領選控え誤情報には「目立つ色」で警告も

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10月6日、米ツイッターのサイトの健全性を統括するヨエル・ロス氏がロイターのインタビューに応じ、投稿された偽情報に付ける警告ラベルをどのような体裁にし、どう機能させるか同社が再検討していると明かした。写真はツイッターのロゴ。ロサンゼルスで2019年7月撮影(2020年 ロイター/Mike Blake)

[6日 ロイター] - 米ツイッターのサイトの健全性を統括するヨエル・ロス氏がロイターのインタビューに応じ、投稿された偽情報に付ける警告ラベルをどのような体裁にし、どう機能させるか同社が再検討していると明かした。これまでよりも目につきやすくし、対応する時間も短縮しようとしている。

ロス氏によると、ツイッターは小さな青い表示をもっと「あからさまで直接的な」ものに変えることを検討している。ただ、何らかの変更の準備が11月3日の米大統領選までに整うかどうかは明らかにしなかった。当日までの期間は、虚偽や誤解させるコンテンツがネット上にあふれ返ると専門家は指摘している。

マゼンダ色やフラグなどの表示を検討

表示の色については、もっと目につきやすいマゼンタ(赤紫)色をテストしたり、継続的に誤情報を投稿するユーザーにフラグを立てるかどうかを詰めたりしているという。

ロス氏は「あるアカウントが違反を繰り返していたり、これまで何度も警告ラベルを付けられたりしていた場合、そのことが分かるようになると役立つというフィードバックがあった」と指摘した。

ツイッターはコンテンツの操作やねつ造の問題についてフィードバックの公募する期間を設けた後に、今年の早い時期に警告ラベル表示を開始。その後、ラベルの表示対象を新型コロナに広げ、さらに選挙や抗議活動についての誤解を招く情報にも拡大してきた。

ツイッターによると今のところ警告ラベルを付けた投稿は数千件あるが、警告表示を巡って最も関心を呼んでいるのはトランプ大統領による投稿への警告事案という。9月には、投票結果の正当性が証明される前に選挙勝利を主張する投稿には警告を付けるか、削除するとの方針を表明している。

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