「ツイッターvs悪質投稿者」何とも悩ましい攻防 米大統領選控え誤情報には「目立つ色」で警告も
一方、複数の研究者はツイッターの警告表示について、どのようにいつ対応したのかが分かりにくいと実効性を評価しにくいとしている。ツイッターはラベルをいつ付けたかをリスト化して公表を続けることはしていないし、ラベルが拡散にどう影響したかやユーザーがラベルにどう反応したかを外部の人間が評価できるようなデータ共有化もしていない。
誤情報に反対する非営利団体ファースト・ドラフトのトミー・シェーン氏は「ツイッターは自分たちがどんな仮説をどう試しているか、どんな結果が出ているかを説明し、透明性を担保する必要がある」と述べた。
トランプ氏の投稿
ツイッターは5月以降、同社規則に抵触したとしてトランプ氏の投稿10本にラベルを付けるか、グレーの覆いをかぶせる警告をしている。
ロス氏によると、同社はラベル表示については選挙関連の当局者を含めた提携先と協議している。ただ、同社のやり方は複数の情報からのツイートで成るページにリンクを張るもので、フェイスブックのようにロイターなどの第三者を雇ってコンテンツが真か偽かを点検させる仕組みにならうものではない。これは、内容に異論があるときは読めないようにする方が簡単かもしれないとの考え方に基づく。
トランプ氏側のゼーガー広報担当者は「シリコンバレーのマフィア連中」が恣意的なルールを作っている上、それをどのアカウントにも公平に適用してはいないと批判する声明を出している。
ロス氏はツイッターがトランプ氏や民主党の大統領候補バイデン前副大統領のような知名度の高いユーザーをどのようにモニターしているのかについては、「個々のアカウントや個々のアカウント保有者に特定の焦点を当てることはしていない」とだけ述べた。
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