東京の男性が将来「要介護」になるリスク高い訳

閉じこもっていないのに孤立していると危ない

都会の暮らしにおける「社会参加」の有無が大きなポイントになります(写真:まちゃー/PIXTA)
健康には性差がつきものだが、「どこに住んでいるか」も影響してくることが大規模調査で判明した。自分がどこに暮らすかで、健康リスクが変動する――公衆衛生医師で『100年時代の健康法』著者が、超・長寿時代の思わぬ落とし穴を解説する。

フレイル要件のうち、2点で心配

数々の大規模調査を行うなかで浮かび上がってきた実態があります。それは、東京をはじめとする「都会に住む男性高齢者」はほかの属性の人に比べて不健康リスクが高い可能性があるということ。「男性」と「都会在住」がキーワードです。

とくにこれから迎える超・長寿時代においては、人口減少・少子高齢化の加速により社会構造が大きく変わっていきます。この社会の変化によって、都会在住の男性高齢者のリスクが高まると危惧しています。

心身が衰弱して要介護リスクが高まる「フレイル」が、寿命が伸びるこれから重要な問題になってきます。このフレイルになる3条件、「①筋力の低下 ②低栄養 ③社会不参加」のうち、「②低栄養」と「③社会不参加」の2項目で、男性で都会に住んでいる人に心配な結果が出ています。

女性や郊外・自然豊かな場所に暮らす男性と比べて、栄養状態が心配で、かつ社会参加がままならない人が多いというスコアが判明しました。

男性が女性よりも心配なのは、まずは「男性は低栄養になりやすい」という傾向が挙げられます。

フレイル予防として、できるだけたくさんの種類のおかずを食べて「多品目な食事」を摂ることが重要だとわかっています。具体的にはフレイル予防と関連するとされる10の食品群のうち、毎日7つ摂れれば心身の虚弱に有効とされています。

次ページ「男性・前期高齢者」で最も心配な結果に
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