堀江貴文「親に従い成功した人を僕は知らない」 若者は失敗を恐れずに若さと大胆さを利用せよ

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川に洗濯に行ったおばあさんは、上流から「ドンブラコ」と流れてきた巨大な桃を、迷いなく拾い上げた。そして家に持ち帰り、何が入っているのだろう?と、包丁でパカンと真っ二つに割ってみた。すると、かわいらしい桃太郎が誕生した。

昔話のオブラートに包まれてはいるが、おばあさんの行動は完全にぶっ飛んでいる。抱えきれないほどの巨大な桃を素手で拾ってくるだけでなく、家まで持ち帰って包丁で切るなんて、変わり者すぎる。普通だったら、そんな得体の知れない巨大桃が流れてきたら、ビビって見送ってしまうだろう。

おばあさんの「ありえない行動」が、桃太郎の大冒険の始まりとなり、名作童話を後世に残したのだ。

ドンブラコと流れてきた桃は、僕の場合はインターネットだった。その桃をビビらずに両手でつかみ、味わい尽くした。だからこそ、僕はビジネスの世界で早く結果を出せたのだ。成功したいなら、川上から流れてくる桃は、怖がらずに拾え! 

「異常行動」を起こせばいいのだ。みんな、桃太郎のおばあさんになろう!と伝えたい。

ファーストペンギンこそ最強の生き方

ベンチャービジネスの世界には“ファーストペンギン”という言葉がある。リスクのある新分野にチャレンジして、大きな利益を得る人のことだ。

南極に住むペンギンは、群れで暮らす。彼らのエサは、海中の魚類だ。獲るには海に潜る必要があるが、アザラシやシャチといった大型の天敵と遭遇するかもしれない。だから、ペンギンの群れはなかなか海に飛び込もうとしない。海を見つめて、様子をうかがっているペンギンたち……やがてついに、1羽のペンギンが勇気を出し、海へ飛び込む。群れはそのペンギンの無事を確認するやいなや、次々に海に飛び込んでいく。

最初の1羽は、襲われるかもしれないリスクを引きうけて海へ飛び込んだ。だから、群れの仲間たちに邪魔されることなく、豊富なエサ、つまり先行者利益を腹いっぱい食べることができる。この最初の1羽になぞらえた存在が、ファーストペンギンだ。

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