たとえば、5月7日(水)の放送だと次のような感じでした。
確かにこれだと番組宣伝を制作する手間もおカネも省けるうえに、出演者が自分の番組ではなく他人の番組を宣伝するというのも、視聴者にとってはインパクトがあります。さらには生放送感(生放送は収録番組より視聴率が高くなることが多い)を出すこともでき、一石三鳥です。こうした出演者による「生つなぎ」は、アメリカの放送局でも見たことがありません。
番組宣伝のほかに、工夫しているなと思うのがCMの入れどころです。
たとえば、視聴率の王様、「相棒」の終わりにCMが入ることはありません。「相棒」の視聴者を1分1秒でも逃さないようにするためです。「相棒」から「報道ステーション」へはダイレクトにつながりますし、昼間、再放送中の「相棒」から「スーパーJチャンネル」にもダイレクトにつながります。「相棒」を放送しているときの「報道ステーション」の視聴率が高めなのは、そのためです。
12時に移転した「徹子の部屋」が好調なのは、テレビ朝日が戦略を持ってテレビ番組の編成に取り組んできたことの象徴ではないかと筆者は見ています。テレビの世界は、国の文化に根差しているものなので、どの国も自国流の制作や編成がありガラパゴス化しやすいのですが、経営と同じく、戦略が必要であることを教えてくれます。
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