日本人の「美容整形」狙う中韓ベンチャーの思惑 巣ごもり需要で平均単価がアップした企業も

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ミーヤングでは人工知能(AI)による顔診断を搭載しており、自撮り画像をAIが認識して顔のバランスを数値化し、理想の顔に近づくための美容整形プランを提案する。美容医療の専門動画も配信し、ユーザーがリスクを避けながら、合理的に美しくなれるようにサポートする。

ミーヤングの西村芯芯代表は「日本の美容医療の環境は世界でも最先端で、中国人ユーザーも日本の技術や、おもてなし文化を信頼している」と指摘する。中国国内で最もユーザー数が多いソーヤングが日本のクリニックや医師の正確な情報を発信することで、「アジア圏の人々へ日本の美容医療サービスの優位性を訴求していきたい」(西村代表)。

日本人患者は増加傾向にある

足元では新型コロナの影響で国境を越える人の往来が制限され、各社のグローバル事業は誤算も生じている。ただ、「日本国内のクリニックはインバウンドの収益が減ったが、テレワークの環境で日本人の患者は増加傾向にある」(ミーヤング)といい、先行きは悪くなさそうだ。

アメリカのマッキンゼー・アンド・カンパニーは今年5月に公表したリポートで「美容業界ではコロナ前よりもデジタル化の流れが加速する」と指摘した。日中韓のスタートアップがしのぎを削ることで、世界4位の日本の美容医療市場は競争激化が進むかもしれない。

馬渕 次郎 スタートアップライター

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まぶち じろう / Jiro Mabuchi

一橋大学を卒業後、上場メーカーで経理業務を経験。大手メディア企業に入社し、幅広い産業や資本市場の取材、媒体の編集業務に携わる。現在は公認会計士として企業の財務諸表監査を軸に、スタートアップ関連の情報発信や執筆活動にも従事している。

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