「松本まりか」気になる人に伝えたい魅力の本質 最も旬な女優、甘い声の裏にあるたたき上げ
松本さんを10代・20代のころから知っている業界関係者やファンたちは、「当時から魅力的だった」と言っているように、資質や実力があっても成功するとは限らないのがビジネスの世界。「売れないことに飽きた」と冗談交じりでコメントしたことがあったように、迷い、悩み、苦しんでも、決してあきらめず、逃げ出さずにチャンスを待ち続けた結果が現在の成功につながっているのです。
そんな松本さんは、「実力はあるのにチャンスが来ない。思っていたほどの評価を得られない」とくすぶっているビジネスパーソンにとって、勇気をもらえる存在ではないでしょうか。
コンプレックスの持つ可能性を示唆
松本さんを語るうえで忘れてはいけないのは、「アニメ声」と言われる甘い声。実際、現在も続くアニメ「蒼穹のファフナー」や、ゲーム「FINAL FANTASY X」の声優としても活動していますし、かつては女優よりも評価を得ていました。
しかし、その声は“女優・松本まりか”にとってはコンプレックスであり、最大の悩みだったのです。「アニメやゲームならいいけど、ドラマや映画では浮いてしまう」「男性に媚びるような声とみなされて役の幅が広がりにくい」「オーディションで『この声では使えない』と言われた」などのつらい経験を重ねていました。現在でも、「『この声じゃなかったら』と考えてしまうことがある」そうですから、相当なコンプレックスなのでしょう。
ただ、松本さんは女優としてブレイクしたこの2年弱、悪女、犯人、愛人、幽霊、妖怪などの“悪く、強く、怖い女”を何度も演じてきました。「甘い声とは、真逆の印象がある役も演じられる」ことを自ら証明したのです。人々が持つ印象とは真逆の役を演じられたのですから、もはや「どんな役も演じられる」と言っても過言ではありません。しかも「“悪く、強く、怖い女”を甘い声で演じられる」という唯一無二の存在となりました。
そんな松本さんからの学びは、コンプレックスの持つ可能性。彼女の甘い声を生かした成功は、「本当にコンプレックスを持つべきものなのか?」「自分の武器にならないか?」「実はチャンスなのではないか?」といったん先入観を捨てて、可能性を探ることの重要性を示唆しているのです。
半信半疑でもいいから、まずは自分のコンプレックスを「武器」と言い聞かせてみる。周囲の反応を見て、よほど悪くなければ続けてみる。すると次第に、「〇〇なのに〇〇」というポジティブなギャップにつながり、唯一無二の存在に近づいていく可能性があるのです。
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