「松本まりか」気になる人に伝えたい魅力の本質 最も旬な女優、甘い声の裏にあるたたき上げ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに、「悪女の役が多いため女性から反感を買うのでは?」と聞かれた松本さんは、「反感は、とても買ってると思うんですけど、でも『1周回って好き!』とか『すごく嫌いだったのになんか好きになってきた』と言われるのはうれしいですね」とコメントしていました。

この言葉から感じるのは、物事を点ではなく線でとらえられる柔軟性。「反感を買っている」という点でとらえて感情的になるのではなく、「でも『1周回って好き』『なんか好きになってきた』という人もいるから大丈夫かな」と線でとらえることで、ストレスをため込み、活動にブレーキがかかることはないのでしょう。やはり10代・20代のときから試行錯誤を続けてきた成果が30代の今、発揮されているのです。

芸能人だけでなくビジネスパーソンのみなさんも、1つの評価や1回の人事を点でとらえて怒り狂ったり、どん底まで落ち込んだりしないことが大切。松本さんのように線でとらえられたら、メンタルのコントロールができるうえに、次のチャンスに備えられるものです。

同じ30代中盤の田中みな実との共通点

松本さんのように多岐にわたる活動をする人は、「出る杭は打たれる」という言葉があるように、不特定多数の人々から攻撃を受けるリスクを抱えています。SNSが浸透した現在では、目立つことが誹謗中傷につながりやすくなり、慎重に仕事を選びはじめた芸能人は少なくありません。その点、松本さんはまったく恐れることなく、前述したさまざまなオファーに挑んでいるのです。

そんな松本さんとほぼ同じ柔軟性を持っているのが、同じ30代中盤の田中みな実さん。田中さんはフリーアナウンサーとして進行役を担う仕事のほか、バラエティ、ドラマ、写真集など、多岐にわたる活動を見せています。

さらに、「あざとかわいい」キャラクターを演じるのがうまいことや、かつて好かれていなかった同性から「1周回って好き」と言われていることも一致。「出る杭は打たれることを承知で、新たなことに挑戦していく」という2人のスタンスは、令和という時代をけん引する女性像なのかもしれません。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事