「松本まりか」気になる人に伝えたい魅力の本質 最も旬な女優、甘い声の裏にあるたたき上げ

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現在、松本さんは、「これ以上、振り幅の大きい女優はいない」と思わせるほど、変幻自在の演技力を見せています。前述した「妖怪シェアハウス」では「四谷怪談」のお岩さんを演じたほか、ヤマンバギャル姿などもそつなくこなし、「竜の道」では性悪な社長令嬢が少しずつ心を開いていく姿を熱演しました。

また、8月15日には「しくじり先生」(テレビ朝日系)にセーラー服とツインテール姿で出演。違和感のなさに驚く声があがっていましたが、彼女にしてみればこの姿も演じることの1つだったのではないでしょうか。今年は3月25日の「Premium Music 2020」(日本テレビ系)では松任谷由実さん、4月17日と7月25日の「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)では思わずイラッとするあざとい女性を演じるなど、振り幅の広さを披露してきました。

変幻自在の活躍ぶり

さらに、男性誌のグラビアでは壇蜜さんに勝るとも劣らない大人の色気を見せ、女性誌では「女性が憧れるカッコイイ女」のイメージが浸透。これほど変幻自在の活躍ぶりを見る限り、松本さんはどの現場でも「女優は誰かを演じるのが仕事」という本分をまっとうしているようにしか見えないのです。

では、そのプロ意識の高さは、どこから来るのでしょうか。松本さんは中学生時代にスカウトを受けて芸能界入りし、モデルや女優として活動をはじめたものの、順調なステップアップを重ねたとは言えず、長きにわたって雌伏の時を過ごしていました。

2018年のドラマ「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)で脚光を浴びるまでに費やした年月は、実に約18年。このところ「芸歴20年のうち18年間、下積みを重ねた苦労人」として紹介するメディアが多いように、継続の大切さを教えてくれる新たなシンボルのようになっています。

事実、「あいつ今何してる?」に出演した中学生時代の元カレが、「まりかさんから続けることの大事さを教えてもらった。勇気をもらったし、刺激になっている」と語っていました。その言葉を聞いた松本さんの目には涙……。「つらい時期を耐えて、続けてきた甲斐があった」と感じていたのでしょう。

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